コバゴーの麻雀は令和でも通用します【Мリーグ】
コバゴーの麻雀は令和でも通用します。
U-NEXT Pirates・小林剛プロが2023年10月12日(木)のMリーグ2023-24レギュラーシーズン第29戦で今季初トップを獲得しました。
今季は2戦して連続ラスの小林プロ。この日、Xでこんなしゃれたメッセージを発信していました。
不調にも全く動じず、麻雀ファンの心をつかむこの懐の深さがコバゴーの魅力です。
第29戦で小林プロはドラと赤ドラを独占し、得意の鳴き仕掛けで赤ドラ2枚を切ってあがった東4局1本場の6000オールなど本来の力を発揮。
U-NEXT Piratesの期待に応え、ラス目からの逆転で「全員トップ獲得第1号チーム」を実現。コバゴーの麻雀は時代を超えて通用することを満天下に示しました。
第29戦は赤坂ドリブンズ・鈴木たろうプロ、EX風林火山・二階堂瑠美プロ、KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎プロ、U-NEXT Pirates・小林剛プロの並び順。
小林プロはこの日も最悪のスタートでした。
東1局に北家・小林プロは3フーロで3筒・6筒待ちで聴牌。
四萬・中のシャンポン待ちでリーチしていた西家・内川プロに、小林プロは高めのドラの中をつかみ放銃。
内川プロはリーチ・中・ドラ3の8000点です。
小林プロは満貫放銃でいきなりラス目です。
東2局には6000点の失点を喫しました。親の瑠美プロがホンイツ・イーペーコー・ツモ・ドラ2の跳満ツモを決めました。
さらに東2局1本場でも小林プロの不運は続きます。
西家・小林プロにチャンス手が入り、リーチ・ピンフ・赤ドラ1の一萬・四萬・七萬待ちでリーチ。
ところが、鳴き仕掛けでカンチャンの六萬待ちで聴牌していた北家・たろうプロに白・ドラ1の2000点(+1300)を放銃しました。
東3局を迎え、持ち点は北家・瑠美43000、東家・内川27000、西家・たろう22300、南家・小林7700です。
小林プロだけ1人大きく沈み、今回もトップは厳しいのではないかと思っていました。
しかし、これぐらいの状況では少しも闘う姿勢が揺らがず、冷静なのはコバゴーの真骨頂です。
この一局から猛烈に巻き返します。
小林プロは6巡目に白・ドラ1・赤ドラ2の三萬・六萬待ちで黙聴。
その直後、鳴き仕掛けをしていたたろうプロが6巡目に三萬をツモ切り、小林プロに放銃しました。
小林プロは白・ドラ1・赤ドラ2の8000点です。
前局に直撃された借りをお釣りが来る満貫の「倍返し」で果たしました。
勢いに乗った小林プロは東4局の親で大物手を決めました。
9巡目にいち早く聴牌し、五萬・八萬待ちでリーチ。
南家・たろうプロから15巡目に追っかけリーチがかかったものの、小林プロは16巡目に赤五萬をツモりました。
小林プロは裏ドラが1枚乗り、リーチ・ピンフ・ツモ・ドラ1・赤ドラ1・裏ドラ1の6000オール(+1000)です。
東4局1本場を迎え、持ち点は西家・瑠美37000、東家・小林34700、北家・内川21000、南家・たろう7300。
2着目に浮上した小林プロ。この一局が一番の見せ場となりました。
小林プロの配牌。ダブ東とドラの4筒がトイツで赤ドラが3枚の「オールスター」です。
まさに「ズルゴー」と言いたくなる爆運の手が入りました。
小林プロは2巡目にダブ東をポン。絶好の展開になっています。
3巡目になんとドラの4筒を暗刻にしました。ドラ3枚、赤ドラ3枚を独占です。
小林プロのものすごい強運ぶりに、実況の日吉辰哉プロは「ドラ独占企業」を連呼しました。
小林プロが7巡目に7索を重ねた手牌です。
小林プロは赤5索を外し、イーシャンテンです。
8巡目に7索をポン。三萬を切りました。
小林プロは9巡目に5筒を重ねました。赤五萬を切って1索・4索待ちで聴牌です。
赤ドラ3枚を全て使うことに固執せず、あがりやすさを優先してスムーズに聴牌しました。コバゴーらしい打ち回しです。
ダブ東を鳴いているのに、赤ドラが2枚手出しで切られました。ドラの4筒が固まっているのではないかと、他家は戦々恐々したと思います。
小林プロは16巡目に4索をツモ。ダブ東・ドラ3・赤ドラ1の6000オール(+300)です。
東4局2本場を迎え、持ち点は東家・小林53000、西家・瑠美30900、北家・内川14900、南家・たろう1200。
小林プロはトップ目に立ちました。
その後は南場で内川プロの倍満ツモなどもありましたが、小林プロはしっかり逃げきり、今季初勝利です。
コバゴーの麻雀は令和でも通用することをすぐさま証明しました。さすがチームの「船長」です。
この日の第30戦では、船長に続き、仲林圭プロが安定した打ち回しでトップを獲得。U-NEXT Piratesは「デイリーダブル」の嬉しい連勝です。