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井出洋介プロ最後の最強戦でリーチ解禁の一発ツモ
最後の麻雀最強戦でリーチ解禁の一発ツモを決め、麻雀ファンを魅了しました。
来年2月15日で麻将連合のプロ選手としての立場を勇退する井出洋介プロ。「麻雀最強戦2024・男の花道」に挑みました。
優勝を逃したものの、予選A卓では代名詞の黙聴でなく、リーチして目の覚めるような跳満の一発ツモです。
予選A卓は日本プロ麻雀連盟・森山茂和プロ、最高位戦日本プロ麻雀協会・新津潔プロ、日本プロ麻雀協会・五十嵐毅プロ、麻将連合・井出洋介プロが対戦しました。
五十嵐プロ、森山プロ、新津プロ、井出プロの並び順。
東2局を迎え、持ち点は東家・森山31600、北家・五十嵐30400、西家・井出20000、南家・新津18000です。
3着目の井出プロの配牌。ドラの八萬が1枚あり、トイツは3組。チートイツ・ドラ2を狙える手が入りました。
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1巡目に9索を重ね、2巡目に1筒、3巡目に8筒をツモりました。
捨て牌は北、白、一萬。チートイツには見えにくく、目立たないようにしています。
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4巡目に六萬を引き入れ、5巡目に絶好のドラの八萬を重ね、イーシャンテンです。
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4筒や8筒を外し、チートイツのあがり牌として1筒や9筒を狙い目にしています。
井出プロらしい繊細で丁寧な打ち回しです。
6巡目に九萬をツモって六萬を外し、さらに布石を打っています。
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8巡目に9筒を重ねて聴牌。場に2枚切れの1筒ではなく、九萬単騎待ちに取りました。
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代名詞となっている得意の黙聴です。
九萬の「景色」が良く、井出プロは9巡目に3筒をツモ切り、リーチに踏みこみました。勝負を懸け、リーチ解禁です。
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この選択がずばり的中しました。
井出プロは10巡目に一発で九萬をツモ。リーチ・チートイツ・一発・ツモ・ドラ2の3000、6000です。
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井出プロは森山プロとともに決勝進出。決勝では、最高位戦日本プロ麻雀協会・近藤誠一プロに敗れました。
それでも、井出プロは随所にベテランの味を発揮しました。
放送対局や麻雀関連の著作を通じて、長年多くの麻雀ファンの人気を集めたレジェンド。麻雀最強戦で闘牌を見られなくなるのがとても残念です。