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内川プロに因縁の西で嶺上開花の新伝説【Мリーグ】
KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎プロに因縁の西で新たな伝説が誕生しました。
2023年11月10日(金)のMリーグ2023-24レギュラーシーズン第64戦です。
内川プロは東4局と南4局3本場の2度にわたり、西をポンした後、別の牌をカンして嶺上開花(リンシャンカイホウ)の一撃を決めました。
内川プロはこの日の第63戦で見事な逆転トップを獲得。連闘して挑んだ第64戦では苦しい展開の中、効果的な嶺上開花のあがりで2位を確保。「1人連対」を成し遂げました。
内川プロに悪夢となったMリーグの一戦。TEAM雷電・黒沢咲プロの西単騎待ちへの四暗刻放銃は麻雀ファンならば誰もが知っている伝説です。
MリーグのCMでその映像を見た人は多いと思います。
今度は2発の西をポンしてからの嶺上開花。内川プロは西に関する話題に事欠きません。
第64戦は渋谷ABEMAS・日向藍子プロ、KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎プロ、BEAST Japanext・菅原千瑛プロ、KONAMI麻雀格闘倶楽部・伊達朱里紗プロの並び順。
東4局を迎え、持ち点は北家・菅原50200、南家・日向33000、東家・伊達9400、西家・内川7400です。
内川プロは東1局に満貫をツモって幸先良いスタートを切ったものの、東2局に日向プロにリーチ合戦に敗れ、跳満を放銃するなど厳しい展開でラス目に沈んでいます。
内川プロは配牌からドラ2枚、赤ドラ1枚のチャンス手です。
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1巡目に自風の西を重ねました。
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2巡目に西をポン。ドラ・赤ドラを使った西・ドラ2・赤ドラ1の満貫のあがりを目指します。
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内川プロは5巡目に9索をツモり、イーシャンテンです。
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けれども、ペンチャンの三萬か、カンチャンの8索を引き入れて聴牌すれば、赤5筒が出ていく形になっています。赤5筒のくっつきを待ちたいところです。
内川プロは6巡目にドラの2索をポン。赤5筒を切りました。
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イーシャンテンからイーシャンテンの十分形ではない思いきった選択。それでも、ドラをポンして赤ドラを外す迫力たっぷりの鳴き仕掛けです。
他家からは聴牌にも見え、大きなプレッシャーがかかりました。
内川プロは7巡目に9索を重ね、ペンチャンの三萬待ちで聴牌しました。
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内川プロは8巡目に2索を加槓。新たなドラは2筒です。
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リンシャン牌からツモったのが三萬。西・嶺上開花・ドラ4の3000、6000です。
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内川プロは跳満ツモで3着目になりました。
南1局には日向プロとのリーチ合戦に勝利し、リーチ・タンヤオ・ツモ・裏ドラ1の2000、4000(+1000)をあがり、2着目に浮上しました。
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さらに、内川プロはオーラスに西にかかわる新たな1ぺージを開きます。
南4局3本場を迎え、持ち点は北家・菅原48500、西家・内川25900、東家・伊達14300、南家・日向11300です。
2着目の内川プロは2巡目に自風の西を重ねました。
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3巡目に1筒をツモり、イーシャンテンです。
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内川プロは7巡目に西をポン。カンチャンの7筒待ちでいち早く聴牌しました。
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ところが、7筒は山に残っていませんでした。
粘って連荘している3着目で親の伊達プロが9巡目に3索をチー。東の後付けの五萬・東のシャンポン待ちで聴牌しました。
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伊達プロはあがれるのは東だけですが、東・赤ドラ2の5800点の手です。
トップ目の菅原プロが10巡目に白をポン。3筒・6筒待ちで聴牌し、追いつきました。
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あがればトップの菅原プロは北・白・ドラ2の満貫確定の手。伊達プロは放銃すればラスに転落します。
ラス目の日向プロも11巡目に3筒・6筒待ちで聴牌しました。
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日向プロはタンヤオ・ピンフ・ドラ1の3900点の手。あがれば3位に浮上できます。確実な出あがりを狙うとともに、「234」の三色への手変わりも視野に入れ、黙聴に構えました。
4人全員聴牌のめくり合いとなりました。
山にあがり牌の残っていない内川プロは11巡目に5筒をツモりました。8筒を外すか、暗槓すれば4筒・7筒待ちに変えることができます。
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8筒は誰も切っていない危険牌です。内川プロは少し考えた後に8筒を暗槓。新たなドラは1索です。
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リンシャン牌からツモったのがなんと4筒。西・嶺上開花の800、1600(+900)です。
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内川プロはこのあがりで2位を守りました。
第64戦の結果は菅原47400、内川30000、伊達12400、日向10200。
半荘1回で2度も西・嶺上開花をあがるのを見たのは初めて。Mリーグで内川プロと縁の深い西にかかわるエピソードは今後も続きそうです。