白鳥プロの場況に合わせ三色見切る柔軟なターツ選択【Мリーグ】
場況に合わせて三色を見切る柔軟なターツ選択が光りました。
渋谷ABEMAS・白鳥翔プロがMリーグ2022-23ファイナルの2023年5月11日(木)の第1回戦でトップを獲得しました。
勝因は南1局の親で場況をしっかりととらえ、ターツ選択を的中してあがった2600オールです。
渋谷ABEMAS・白鳥翔プロ、TEAM雷電・萩原聖人プロ、EX風林火山・勝又健志プロ、KONAMI麻雀格闘倶楽部・滝沢和典プロの並び順。
南1局を迎え、持ち点は南家・萩原34700、東家・白鳥29700、北家・滝沢19300、西家・勝又16300です。
2着目で親の白鳥プロが5巡目に7索をツモった手牌です。
どのターツを外すかの選択を迫られました。
「3筒・4筒」はドラが含まれているので真っ先に候補から外れます。「6索・7索」と「三萬・四萬」のどちらかです。
8索を引き入れれば「678」の三色が確定します。やっぱり「6索・7索」を残したいです。
ところが、8索は場に2枚すでに切られていました。5索、二萬、五萬は1枚も出ていません。
リーチ・ピンフ・三色・ツモ・ドラ1の6000オールまで見える手です。三色となる高めの8索が2枚切られていても、「三萬・四萬」を外す打ち手は多くいると思います。
白鳥プロの選択は6索切りでした。「6索・7索」よりも「三萬・四萬」を重視しました。
見た目の枚数から三色にこだわらず、あがりやすさを優先した柔らかい打ち回しです。
その判断は的中しました。山に5索が2枚、高めの8索は1枚しか残っていませんでした。一方、二萬と五萬は3枚ずつ残っていました。
白鳥プロは9巡目に2筒をツモり、二萬・五萬待ちでリーチしました。
二萬・五萬は赤五萬が1枚減っただけで、山にまだ5枚残っていました。
白鳥プロは11巡目に二萬をツモ。リーチ・ピンフ・ツモ・ドラ1の2600オールです。
このあがりで持ち点は白鳥37500、萩原32100、滝沢16700、勝又13700となり、白鳥プロはトップ目に浮上。このリードを守りきり、勝利しました。
最終結果は白鳥36300、萩原31900、勝又18300、滝沢13500です。
白鳥プロは南1局で三色にこだわっていたら、あがりを逃したかもしれません。場況をしっかりととらえ、6000オールをよくばらず、着実に2600オールをものにしたターツ選択が見事でした。
渋谷ABEMASはこの日、第2回戦でも松本吉弘プロがトップ。優勝争いで抜け出しました。
この日の2試合を終えた総合ポイントは①渋谷ABEMAS226.9②EX風林火山84.8③KONAMI麻雀格闘倶楽部80.3④TEAM雷電59.8です。
ファイナルは残り10試合。首位に立った渋谷ABEMASがさらにリードを広げるのか、他の3チームが巻き返すのか注目です。
ダブル解説を務めたU-NEXT Piratesの鈴木優プロ、仲林圭プロの「UKコンビ」は実況の日吉辰哉プロとの相性がばっちりで面白く、2人の高い雀力も伝わり、とても良かったです。