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トップ追求へ本田プロの攻めの踏みこみ健在【Мトーナメント】

 徹底的にトップを追求する踏みこんだ攻めは健在です。

 2023年6月15日(木)のМトーナメント2023の予選1stステージD卓。TEAM雷電・本田朋広プロが総合1位で予選2ndステージに進出しました。

 2戦の総合ポイント上位2人が勝ち上がります。

 本田プロは第1試合で2位、第2試合ではトップを獲得。勝負どころとなった第2試合の南2局でカンチャン待ちのリーチに踏みこみ、2ndステージ進出を競うライバルの親を流した大胆な攻めが見事でした。

 本田プロはMリーグ2022-23のレギュラーシーズンで、28試合中13戦トップを獲得した力強い打ち回しをМトーナメントでも見せてくれました。

 予選1stステージD卓はTEAM雷電・本田朋広プロ、KADOKAWAサクラナイツ・岡田紗佳プロ、最高位戦日本プロ麻雀協会・関翔太郎プロ、RMU・阿部孝則プロが対戦しました。

 第1試合の結果は岡田65.7、本田17.4、阿部-14.9、関-68.2です。

 第2試合は本田プロ、阿部プロ、関プロ、岡田プロの並び順。

 この試合でトップを取れば、2ndステージに進出できる本田プロと、絶対にトップの必要な阿部プロの激戦となりました。

 南2局を迎え、持ち点は北家・本田39000、東家・阿部28500、南家・関22300、西家・岡田10200です。

 逆転トップを目指す2着目で親の阿部プロに配牌リャンシャンテンのチャンス手が入りました。

 タンヤオ・ピンフ・赤ドラ1でリーチをすぐかけられそうな手です。

 一方、トップ目の本田プロは配牌イーシャンテンでした。

 1巡目に四萬をツモってリャンカン形に構え、南を切りました。

 阿部プロも2巡目に3索を引き入れ、イーシャンテンです。

 早い巡目から本田プロと阿部プロの一騎打ちの様相となりました。

 打点では圧倒的に阿部プロが上回っています。

 阿部プロは4巡目に五萬を重ねて5筒を切り、受け入れを広くしました。

 いち早く聴牌したのは本田プロです。5巡目に4索をツモって四萬を切り、カンチャンの七萬待ちでリーチしました。

 引っ掛け待ちのリーチになっているとはいえ、役もドラも赤ドラもない打点の低いカンチャン待ちです。トップ目なので慎重に八萬を切り、カンチャンの五萬待ちの黙聴に構え、両面待ちなどへの手変わりを待つ打ち手は多いと思います。

 しかし、本田プロは阿部プロの親を流せば、この試合のトップを取れると判断。出あがりを狙って引っ掛けのカンチャン待ちのリーチにノータイムで勝負を懸けました。

 トップを徹底的かつ大胆に追求するこの打ち回しこそが本田プロの持ち味です。裏目となって放銃し、ラスに沈むこともあります。それでも、今季のМリーグレギュラーシーズンで個人最多のトップを獲得できたのもこの踏みこんだ攻めによるものだと考えます。

 スピードを遅れを取った阿部プロは6巡目にやむを得ず、打点を下げて本田プロが切った四萬をチー。四萬・七萬待ちで聴牌し、追いつきました。

 本田プロと阿部プロのあがり競争はあっという間に決着しました。

 本田プロは6巡目に七萬をツモ。リーチ・ツモの700、1300です。

 勝負どころを制した本田プロは第2試合でトップを飾り、阿部プロは2位にとどまりました。

 予選1stステージD卓の最終結果です。

 本田79.1、岡田14.2、阿部-5.7、関-87.6

 本田プロは第1試合でトップだった岡田プロとともに予選2ndステージに進出しました。

 Mリーグ初の冠企画・Мトーナメント2023の予選1stステージでは、各卓で熱戦が繰り広げられています。

 好カードの続くこれからの試合に注目です。

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