渋川プロの的確な読みのイーペーコー【Мリーグ】
「魔神」の的確な読みのイーペーコーが見事でした。
KADOKAWAサクラナイツ・渋川難波プロが2024年1月9日(火)のMリーグ2023-24レギュラーシーズン第124戦でトップを獲得しました。
決め手となったのは南1局の満貫の一撃。チームに新年初勝利を持ち帰りました。
第124戦はTEAM雷電・本田朋広プロ、赤坂ドリブンズ・鈴木たろうプロ、KADOKAWAサクラナイツ・渋川難波プロ、U-NEXT Pirates・小林剛プロの並び順。
南1局を迎え、持ち点は北家・小林38200、西家・渋川37000、南家・たろう14600、東家・本田10200です。
渋川プロが小林プロと激しいトップ争いを演じています。
2着目の渋川プロの配牌。ドラや赤ドラはないものの、聴牌の早そうな手が入りました。
渋川プロは1巡目に七萬を暗刻にして、2巡目に3索を重ねました。
3巡目に4索、5巡目に2索をツモり、カンチャンターツの「1筒・3筒」を外しました。早くもイーシャンテンです。
チャンタの鳴き仕掛けをしていた3着目のたろうプロは6巡目に中をポン。こちらもイーシャンテンです。
渋川プロは6巡目に3枚目の3索を引き入れ、トイツの北を1枚外し、タンヤオへの移行を図りました。
渋川プロは8巡目に8筒をツモり、五萬・3索の中ぶくれシャンポン待ちで聴牌。あがりにくい形なので手変わりを待ち、黙聴に構えました。
丁寧な打ち回しで手を進めています。
渋川プロが10巡目に六萬をツモった手牌です。
五萬を切れば、四萬・七萬・3索待ちの聴牌に変えられます。
渋川プロはこの多面待ちを選ばず、七萬を切ってカンチャンの六萬待ちのイーペーコーの手でリーチしました。
場に七萬が1枚出ていて、すでに枯れています。3索は1枚しかありません。また、小林プロが9巡目に二萬を切ったのを見て、四萬を多く持っていると判断したようです。
その読みはずばりで四萬は小林プロに暗刻でした。
渋川プロは場に出ていない六萬については、チャンタのたろうプロが持ってなく、山にまだ十分枚数が残っているとにらみ、思いきってリーチに踏みこみました。
山に六萬は2枚残っていました。魔神の読みは的確です。
渋川プロは12巡目に六萬をツモ。リーチ・タンヤオ・イーペーコー・ツモの2000、4000。トップ目に浮上しました。
ドラも赤ドラもない配牌をきっちり満貫に仕上げました。
この一撃が大きく、渋川プロはトップを獲得しました。
第124戦の結果は渋川49000、小林39100、たろう9600、本田2300。
渋川プロはこの日、体調不良で欠場した堀慎吾プロの代役で出場。このイーペーコーは堀プロからもお墨付きをもらえる「珠玉の一局」だったと思います。