西嶋千春プロが女流モンド杯への道ひらいたホンイツの跳満
メンゼンホンイツの一撃で女流モンド杯の道をひらきました。
最高位戦日本プロ麻雀協会・西嶋千春プロが第10回女流モンド杯チャレンジマッチのB卓で勝利。第21回女流モンド杯の出場を決めました。
女流最高位を4回獲得するなど強豪の西嶋プロ。意外なことに女流モンド杯の出場は初めてです。
西嶋プロはチャレンジマッチB卓第2戦の東4局で、決め手となるメンゼンホンイツの跳満をあがりました。
チャレンジマッチは2試合行われ、総合ポイント1位が女流モンド杯に出場できます。
第2戦は日本プロ麻雀連盟・白銀紗希プロ、最高位戦日本プロ麻雀協会・西嶋千春プロ、日本プロ麻雀協会・大島麻美プロ、日本プロ麻雀協会・水崎ともみプロの並び順。
東4局を迎え、持ち点は西家・西嶋44600、南家・白銀22000、北家・大島18000、東家・水崎15400。第1戦と第2戦を合わせたここまでの総合ポイントは西嶋38.1、大島25.9、水崎-29.6、白銀-34.4です。
西嶋プロに大きく抜け出すチャンス手が入りました。
9巡目に北を暗刻にした手牌です。
2索を切れば、カンチャンの3索待ちで聴牌です。
しかし、3索は場に2枚切られていました。
西嶋プロは4索を切って、2索・東のシャンポン待ちに取りました。
ツモれば三暗刻もつくので自然な選択です。黙聴に構えました。
すると、西嶋プロが10巡目にツモったのが3索。カンチャン待ちにしていたら、メンゼンホンイツ・ツモの2000、4000でした。
このあがり逃しは致し方ありません。
このまま2索・東のシャンポン待ちを継続すると思っていたら、西嶋プロは2索を1枚外し、フリテンの1索・4索待ちに変えました。
場風の東が初牌で切られにくく、フリテンでもシャンポン待ちよりも両面待ちのほうがあがりやすいという判断です。
これは少しやりすぎだったかもしれません。
その直後、親の水崎プロが11巡目に少し考えた後、東をツモ切りました。
西嶋プロはシャンポン待ちを継続していたらメンゼンホンイツ・東の満貫だったので、思わず唇をかみしめました。
それでも、西嶋プロの勢いは続いていました。
西嶋プロは11巡目にラス牌の東をツモり、3索単騎待ちで聴牌しました。
メンゼンホンイツ・三暗刻・東の跳満確定の手です。黙聴に取りました。
西をツモれば、役満の小四喜に変えられましたが、すでに4枚全て切られていました。
大島プロが12巡目に3索を切って放銃。西嶋プロはメンゼンホンイツ・三暗刻・東の12000点です。
総合1位を競う当面のライバルから跳満を直撃。西嶋プロは女流モンド杯の「切符」をぐっと手繰り寄せました。
西嶋プロにはぜひ、放送が始まったばかりの第21回女流モンド杯で、持ち前の鋭い攻撃力を見せてほしいです。