見出し画像

沢崎プロの完治と活躍を願う

 最年長Mリーガーとして知られるKADOKAWAサクラナイツの沢崎誠プロが病気の治療のため、Mリーグ2021-22のファイナルを欠場することが2022年4月3日(日)にチームから公表されました。

 KADOKAWAサクラナイツがファイナルに進出しても沢崎プロの闘牌を見ることはできません。今季、獅子奮迅の活躍をしていたのでとても残念です。

 沢崎プロは治療のため手術し、数カ月入院するそうです。十分に療養され、体調が完全に回復することを心から祈願しています。

 来季のМリーグでは、強くてしぶとい打ち筋で大活躍する沢崎プロの姿をもう一度麻雀ファンに見せてほしいです。今度こそ個人MVPの獲得です。

 今季の沢崎プロは麻雀ファンを何度も魅了してきました。特に百戦錬磨の鳴き仕掛けと巧みな手作りが素晴らしかったです。

 レギュラーシーズンでは、個人ポイントのランキングで常に上位につけていて、MVP争いの追い込みは見事でした。

 沢崎プロとU-NEXT Piratesの瑞原明奈プロのMVP争いは熾烈を極め、レギュラーシーズン最終戦の直接対決で決着しました。沢崎プロは瑞原プロを猛追しましたがわずかに及びませんでした。それでも執念の粘りに魅せられました。

 沢崎プロはこのとき自身の病気について分かっていたからこそ絶対にMVPを獲得し、セミファイナル、ファイナルに向けてチームに勢いを与えたかったように思えます。レギュラーシーズン終盤戦での沢崎プロの闘牌にはものすごい気迫を感じていました。

 沢崎プロは病気の公表後、Twitterでセミファイナル最終週を決勝のつもりで戦うという決意を示していました。

 沢崎プロは治療の公表後、2022年4月4日(月)に行われたMリーグ2021-22のセミファイナルの第18戦に出場。結果は4位に終わりましたが、沢崎プロらしい鳴き仕掛けもありました。

 第18戦はEX風林火山の勝又健志プロ、KADOKAWAサクラナイツの沢崎誠プロ、渋谷ABEMASの日向藍子プロ、U-NEXT Piratesの朝倉康心プロの並び順です。

 東2局2本場を迎え、持ち点は東家・沢崎30300、南家・日向24000、西家・朝倉24000、北家・勝又21700です。

 沢崎プロはダブ東を鳴き、その後、有効牌を次々と引き入れ、8巡目に聴牌しました。

沢崎1

 1萬の単騎待ちでチャンタ・ダブ東・ドラ1の親満の手です。沢崎プロの捨て牌は5萬、8萬、7筒、5筒、南、2萬、5筒、9索で、ドラの9索を切って索子のホンイツを聴牌したように見えます。

 萬子の1萬待ちは盲点になりそうで、「マムシ」の異名を持つ沢崎プロの本領発揮です。

 しかし、沢崎プロより早く日向プロが7巡目に4索・7索待ちのピンフの手を聴牌し、黙聴に構えていました。

沢崎2

 沢崎プロが9巡目に4索をつかみ、日向プロに放銃。ピンフのみの1000点(+600)のあがりです。沢崎プロはこの親満の手をあがれなかったことが痛かったです。その後は手が入らず、ラスに沈みました。

 沢崎プロは厳しい結果に終わりましたが、この日の第17戦では、チームメイトの岡田紗佳プロが奮闘。トップ目とラス目が5400点差の大接戦で迎えた南3局2本場(供託3)にメンゼンで筒子のホンイツをツモあがりしました。

沢崎3

 メンゼンホンイツ・ツモの2000、4000(+3600)です。岡田プロはラス目からトップ目に立ち、そのまま逃げきりました。

 この日の岡田プロの闘牌から「次の試合で戦う沢崎プロのため、必ずトップを持ち帰りたい」という強い思いが伝わってきました。それが牌に乗り移ったかのように次々と筒子をツモってあがったホンイツでした。

 沢崎プロはKADOKAWAサクラナイツのファイナル進出を確信し、チームメイトに悲願の優勝を託しています。思いを受け継いだ内川幸太郎プロ、堀慎吾プロ、岡田プロの3人の闘牌に注目です。

 そして沢崎プロが完治して、KADOKAWAサクラナイツのメンバー4人がまた力を合わせてMリーグに臨む日を楽しみにしています。



いいなと思ったら応援しよう!