オーラスに品川プロ劇的な国士無双 親の三面待ちリーチ撃退【最高位戦A2】
オーラスに劇的な見せ場が訪れました。
2023年5月13日(土)に行われた第48期最高位戦A2リーグ第4節A卓の3回戦です。
品川直プロが南4局に親の設楽遙斗プロの三面待ち先制リーチにひるまず、国士無双の一撃を決めました。
藍島翔プロ、品川直プロ、太野奈月プロ、設楽遙斗プロの並び順。
南4局を迎え、持ち点は西家・品川36100、北家・太野30400、北家・藍島28900、東家・設楽24600です。
トップ目の品川プロの配牌。7種7牌のバラバラの手なので国士無双に向かいました。
品川プロは1巡目に東、2巡目に一萬、4巡目に1索、5巡目に9筒を続けて引き入れました。
1・9・字牌の重なりがないままのリャンシャンテンです。国士無双が現実味を帯びてきました。
6巡目はちょっと一休み。親の現物の6筒を重ね、7索を切りました。
ところが、ラス目で親の設楽プロが7巡目にいち早く聴牌。六萬・七萬・九萬の三面待ちでリーチしました。
設楽プロは高めの九萬であがれば、リーチ・ピンフ・三色の親満で一気にトップ目に浮上できます。
山には高めの九萬が2枚、六萬も2枚、七萬も1枚残っていました。
先制リーチを受けた直後、品川プロは7巡目に北を重ね、現物の6筒を1枚外してイーシャンテンです。
品川プロは国士無双13面待ちにはならなかったものの、1・9・字牌のツモがすごく効いています。
8巡目に西を引き入れてもう1枚の6筒を外し、ついに南単騎待ちで国士無双の聴牌です。
品川プロは現物の6筒を続けて手出しで切っているので、他家からオリているようにしか見えません。山に南は2枚残っていました。
すると、設楽プロがすぐ9巡目に南をつかみ放銃。品川プロは国士無双の32000点(+1000)です。
品川プロは親の三面待ちの先制リーチに追いつき、あっという間に国士無双をあがって撃退しました。
品川プロは69100点と大きなトップを獲得。A1リーグ復帰へ弾みのつく一撃となりました。
今季の最高位戦で役満を観戦したのは3つ目。役満好きにとって最高です。