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忍田プロが大逆転で6度目の将王

 オーラスに得意の鳴き仕掛けで、総合1位から直撃。大逆転で栄冠に輝きました。

 麻将連合・忍田幸夫プロが第22期将王決定戦で優勝。6度目の将王です。

 決定戦は連覇を狙うむく大樹プロと、忍田幸夫プロ、黒澤耕一郎プロ、三原孝博プロが対戦。全4節、全15回戦で総合ポイントを競いました。

 第3節、12戦を終え、忍田プロの総合ポイントは-8.5で3位。1位のむくプロとは57.2ポイント差。最終節(第4節)の残り3戦を迎え、厳しい状況に追いこまれました。

 けれども、忍田プロは13回戦、14回戦と連続トップを獲得。

 最終戦(15回戦)を迎え、総合ポイントはむく53.7、忍田35.9、黒澤9.3、三原-98.9。忍田プロはむくプロに17.8ポイント差に迫りました。

 特に、14回戦のオーラスにあがり、3着目からトップに浮上したトイトイ・三暗刻・ダブ南・ドラ2の4000、8000が大きかったです。

 最終戦はむくプロ、忍田プロ、三原プロ、黒澤プロの並び順。

 南4局その2(麻将連合では本場の積み棒なし)を迎え、持ち点は北家・三原31800、南家・むく30800、西家・忍田29400、東家・黒澤28000です。

 3着目の忍田プロは2着目のむくプロかラス目の黒澤プロから2600点の直撃、500、1000のツモあがりで逆転できます。

 忍田プロの配牌。自風の西がトイツで、チャンタも狙えるチャンス手が入りました。

 1巡目に八萬をツモり、2巡目に西を暗刻にしました。

 ラス目で親の黒澤プロが筒子の一色手を進め、2筒をポンしています。

 忍田プロはそれを受け、7巡目に東と3筒を入れ替えました。

 8巡目に6筒をツモり、一萬を1枚外しました。

 9巡目に發を重ね、10巡目に初牌の中をツモりました。

  さらに、11巡目に中も重ねました。

 忍田プロは12巡目に1筒をポン。イーシャンテンです。

 ところが、いち早く聴牌したのは、親の黒澤プロでした。13巡目に7筒をツモり、發単騎待ちです。

 あがれば連覇のむくプロも14巡目にカンチャンの五萬を引き入れ、中を切って7筒・8索のシャンポン待ちで聴牌しました。

 忍田プロが14巡目、この中をポン。六萬・九萬待ちで追いつきました。

 三つどもえの激しいめくり合いとなりました。

 むくプロは15巡目、初牌の西をツモりました。さすがに忍田プロ、黒澤プロには押せず、8索を1枚外して聴牌を崩しました。

 むくプロは16巡目に3筒をツモり、もう1枚の8索を外しました。

 一方、黒澤プロは17巡目に5筒をツモり、ホンイツからチンイツに変わりました。5筒・8筒待ちです。

 すると、むくプロは18巡目に4筒をツモりました。

 筒子と西は切れません。萬子の中からの選択です。

 むくプロは六萬を切って放銃。忍田プロは西・中の2600点。劇的な直撃で大逆転の優勝です。

 決定戦の結果は忍田49.9、むく47.9、黒澤-4.7、三原-93.1。

 最終節に3連続トップを決めた忍田プロ。徹底的な粘りと勝負強さが光りました。

 

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