ボディ麻雀で最強戦無類の強さ 猿川プロ最高勝率決戦優勝 6度目のファイナル
麻雀最強戦でまたも無類の強さを見せました。
日本プロ麻雀連盟・猿川真寿プロが2023年3月26日(日)の「麻雀最強戦2023 最高勝率決戦」で優勝。12月に行われる「麻雀最強戦2023 ファイナル」に進出しました。
猿川プロが麻雀最強戦の「ファイナル切符」を獲得したのは6度目。最強位の座には就いていないものの、抜群の相性を誇ります。
この大会でも予選A卓、決勝とも持ち前の攻めの麻雀を貫き、強烈な押しで栄冠に輝きました。
予選A卓で日本プロ麻雀連盟の猿川真寿と前原雄大、最高位戦日本プロ麻雀協会・友添敏之、渋谷ABEMAS・多井隆晴、予選B卓では日本プロ麻雀連盟の前田直哉と石川遼、最高位戦日本プロ麻雀協会・醍醐大、セガサミーフェニックス・近藤誠一の8人のプロが熱戦を繰り広げました。
決勝に勝ち上がったのはA卓から猿川プロと前原プロ、B卓から前田プロと石川プロです。
決勝は石川プロ、猿川プロ、前田プロ、前原プロの並び順。
◎リーチのみの手でドラ切り追っかけリーチ
猿川プロが強烈な押しでトップ目に立ったのは東2局1本場です。
持ち点は南家・前田31700、東家・猿川27900、西家・前原27000、北家・石川19700。
3着目の前原プロが11巡目にいち早くペンチャンの7索待ちでリーチしました。
リーチ・ドラ1の手ですが迷わず踏みこみました。チャンスと判断したらペンチャン待ちでもリーチする「ボディ麻雀」が前原プロの真骨頂です。
トップ目の前田プロも13巡目にカンチャンの4索待ちで聴牌しました。
堅い守りで「岩石」の異名を持つ前田プロ。前原プロとは全く真逆の打ち回しで慎重に黙聴に構えました。
ラス目の石川プロも13巡目に高めイーペーコーの3索・6索待ちで聴牌。力強くリーチしました。
安定した守りと粘りに定評のある石川プロですが、決勝ということもあり、黙聴に取らず、気合十分でリーチしました。
2着目で親の猿川プロが14巡目に四萬をツモった手牌。ドラの8索を切ればカンチャンの8筒待ちで聴牌です。
親とはいえ、役もなくリーチのみのカンチャン待ちの手です。2人の先行リーチを受け、さすがにトイツの西を1枚外して回ると思っていました。
ところが、猿川プロの選択はドラの8索切りの追っかけリーチです。
ボディ麻雀の本家・前原プロを圧倒するほどの強烈な押し。「この一局をあがらなければ優勝に手は届かない」と悪い待ちでも勝負を懸けました。
猿川プロの気迫がひしひとと伝わってきました。
勝負どころのめくり合いを制したのは猿川プロです。一発で8筒をツモりました。
猿川プロはリーチ・一発・ツモの2000オール(+1300)です。
持ち点は猿川36200、前田29600、前原17600、石川16600。勝負どころで貴重なあがりをものにした猿川プロはトップ目に立ち、勢いに乗りました。
東3局1本場を迎え、持ち点は北家・猿川34800、東家・前田34000、南家・前原16100、西家・石川15100です。
3着目の前原プロに絶好の手が入りました。7巡目に六萬・九萬待ちでリーチです。
前原プロはリーチ・メンゼンホンイツ・南のツモれば跳満の勝負手です。
トップ目の猿川プロは11巡目にドラの1索を引き入れ、5索・8索待ちで追いつきリーチしました。
猿川プロは18巡目に5索をツモりました。
猿川プロはリーチ・ピンフ・ツモ・ドラ1の1300、2600(+1300)です。
東4局を迎え、持ち点は西家・猿川41300、北家・前田31300、東家・前原13700、南家・石川13700。
猿川プロはこの一局でさらに加点します。6巡目に4索・7索待ちでリーチしました。
猿川プロは9巡目に7索をツモりました。
猿川プロはリーチ・タンヤオ・ツモ・ドラ1の2000、4000です。
東場を終え、持ち点は猿川49300、前田29300、石川11700、前原9700。猿川プロは大きくリードしました。
その後、前原プロが南4局のラス親で連荘して猛追。2400点差まで迫りましたが及ばず、猿川プロは逃げきりました。
最終結果は猿川40000、前原37600、前田20000、石川2400です。
猿川プロは予選A卓、決勝を通して最強位のタイトルを獲得したことのあるМリーガーの多井プロら強豪相手にひるまず、攻めを貫きました。
その迫力たっぷりの強気な麻雀に魅せられました。6度目となるファイナルの舞台で活躍が楽しみです。
開幕カードでTEAM雷電・瀬戸熊直樹最強位のユーモアたっぷりの解説は面白かったです。今年も麻雀最強戦ナビゲーター・梶本琢程さん、実況・日吉辰哉プロとの息はぴったりです。
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