滝沢プロ三色狙いの選択 あなたならどう打つ？【日テレプラス麻雀】

　タッキーらしい三色の狙いの選択。あなたならばどう打ちますか？。

　日テレプラス麻雀リーグ2024のセイラーズ・リーグ３回戦。打ち手の個性が出る興味深い一局がありました。

　主役はKONAMI麻雀格闘倶楽部・滝沢和典プロです。結果は裏目となったものの、タッキーらしい重厚な手役狙いに魅せられました。

　KONAMI麻雀格闘倶楽部・滝沢和典プロ、日本プロ麻雀連盟・渡辺史哉プロ、日本プロ麻雀連盟・大久保朋美プロ、日本プロ麻雀連盟・早川林香プロが対戦。

　大久保プロ、滝沢プロ、渡辺プロ、早川プロの並び順。

　南１局２本場で持ち点は南家・滝沢42500、北家・早川30800、東家・大久保26700、西家・渡辺20000です。

　トップ目の滝沢プロが７巡目、５索をツモった手牌です。

　７索を外せば、カンチャンの八萬待ちで聴牌に取れます。

　手変わりを待って黙聴に構えたり、強気にドラ筋のカンチャン待ちでリーチする打ち手もいるかもしれません。

　滝沢プロは聴牌に取らず、「567」の三色を狙い、九萬を外しました。

　トップ目で巡目も早いので、柔らかく自然な選択だと思います。

　滝沢プロは８巡目に３筒を暗刻にしました。

　三色を見切って７索を外せば、四萬・七萬待ちで聴牌です。

　その後、六萬をツモれば、五萬・八萬待ちで、タンヤオ・ピンフ・イーペーコー・ツモ・ドラ２の高め3000、6000の手になります。

　絶好の４筒をツモれば、２筒・４筒・５筒・７筒・８筒の多面待ちに変わります。

　あがりやすさ優先ならば、７索切りだと思います。

　けれども、滝沢プロは引き続き三色への手変わりを目指し、７索単騎待ちに取りました。

　狙い通りの６索を引けば、最高形の２索・５索・８索待ちの聴牌に変わります。

　滝沢プロらしい重厚な打ち回しです。

　ところが、結果的にこの選択が裏目となりました。

　その直後、３着目で親の大久保プロが９巡目、南を暗刻にして四萬を切り、１筒・２筒のシャンポン待ちで聴牌しました。

　もし、滝沢プロが７索を切り、四萬・七萬待ちの黙聴を選んでいたら、タンヤオ・ドラ１の2600点(＋600)をあがっていました。

　あがりを逃した後によくないことが起きるのは、麻雀ではまさに「あるある」です。

　滝沢プロが13巡目につかんだのが１筒。

　７索を切り、タンヤオがなくなる１筒・２筒待ちには取りにくいです。

　さらに、大久保プロの捨て牌に４筒があり、１筒は筋となっています。

　滝沢プロは１筒をツモ切り放銃。

　大久保プロは南・中の3900点(＋600)です。

　滝沢プロはあがりを逃し、痛い放銃となりました。

　それでも、メンゼン・高打点で三色にこだわる重厚な打ち回しは、個性と魅力を感じました。