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仲林プロ的確な黙聴からの一撃で連勝【Мリーグ】

 攻守のバランスと的確な黙聴からの一撃が光りました。

 U-NEXT Pirates・仲林圭プロが2024年2月5日(月)のMリーグ2023-24レギュラーシーズン第154戦で2試合連続トップを獲得しました。

 仲林プロはトップ目で迎えた東4局1本場に絶妙な打ち回しで5200点をあがり、その後も優位に戦いを進めて逃げきりました。

 第154戦はTEAM雷電・萩原聖人プロ、U-NEXT Pirates・仲林圭プロ、BEAST Japanext・猿川真寿プロ、KONAMI麻雀格闘倶楽部・滝沢和典プロの並び順。

 仲林プロは東2局に萩原プロとのリーチ合戦に勝ちました。

 リーチ・ツモ・ドラ1・赤ドラ1の4000オール(+1000)をあがり、トップ目に立ちました。

 仲林プロがトップ目を守って迎えた東4局1本場。持ち点は西家・仲林35100、南家・萩原26300、東家・滝沢21300、北家・猿川17300です。

 仲林プロはこの一局でもチャンス手が入りました。3巡目に白を暗刻にしてリャンシャンテンです。

 ドラが1枚、赤ドラが2枚あり、満貫のあがりを狙えます。

 仲林プロは4巡目にペンチャンの7筒をずばっと引き入れました。

 仲林プロはドラの五萬か赤5筒を切ったイーシャンテンには取らず、場に2枚切れだったトイツの九萬を1枚外しました。

 まだ、ドラと赤ドラを全て使う道を残しています。

 仲林プロは5巡目にドラの五萬にくっつく四萬を引き入れました。

 仲林プロは九萬を残し、赤5筒を切りました。イーシャンテンです。

 巡目が早いので九萬を続けて外し、赤5筒への重なりを待つ打ち手もいると思います。

 仲林プロは危険牌となりそうな赤5筒を先に処理し、九萬を安全牌としました。

 攻守のバランスの良さに定評のある仲林プロらしい打ち回しです。

 仲林プロは7巡目に絶好のカンチャンの4索をツモりました。三萬・六萬待ちでいち早く聴牌です。

 仲林プロの手は白・ドラ1・赤ドラ1。リーチすれば満貫確定となり、ツモって裏ドラが乗れば跳満です。

 トップ目の仲林プロは2着目の萩原プロと8800点差。大きく抜け出すためにリーチする選択もありました。

 高打点を目指す攻めの打ち手ならば、絶好のカンチャンツモによる聴牌に手応えを感じ、リーチに踏みこみそうです。

 仲林プロは黙聴に構えました。三萬が3着目で親の滝沢プロと萩原プロの現物であることや場に萬子が安いことを鑑み、着実に5200点(+300)の出あがりを狙いました。

 黙聴の判断は的確でした。

 ラス目の猿川プロが8巡目に浮いていた六萬を外し放銃。仲林プロは白・ドラ1・赤ドラ1の5200点(+300)です。

 仲林プロの持ち点は40600点となり、リードを広げました。その後もしっかりと逃げきりました。

 第154戦の結果は仲林43800、滝沢32100、萩原27600、猿川-3500。

 仲林プロの安定感と巧みな試合運びに魅せられた一戦でした。

 この日はチームメイトで「UKコンビ」の鈴木優プロが第153戦でラスに沈みました。すぐに相方の悔しさを晴らす仲林プロの見事な勝利です。

 

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