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松嶋プロが最強&インフルエンサー決戦優勝 もうアナウンサーとは呼ばせません!【麻雀最強戦】

 もうアナウンサーとは呼ばせません!。

 Mリーグの公式実況でおなじみの日本プロ麻雀協会・松嶋桃プロが2023年4月8日(土)の「麻雀最強戦2023 最強&インフルエンサー決戦」で優勝。12月に行われる「麻雀最強戦2023 ファイナル」に進出しました。

 日本プロ麻雀連盟・中田花奈プロの役無し誤ロンで波乱の幕開けとなった決勝。松嶋プロは京大法学部卒のインテリ雀士らしい冷静で緻密な押し引きと安定した打ち回しが光りました。ただし、一局だけ力みすぎのリーチであわや役満放銃の危機もありました。

 予選A卓で日本プロ麻雀協会・松嶋桃、日本プロ麻雀連盟・中田花奈、日本プロ麻雀協会・りんのなお、日本プロ麻雀協会・水崎ともみ、予選B卓ではRMU・山本ひかる、日本プロ麻雀連盟・白銀紗希、日本プロ麻雀連盟・安藤りな、最高位戦日本プロ麻雀協会・西嶋千春の8人のプロが熱戦を繰り広げました。

 決勝に勝ち上がったのはA卓から松嶋プロと中田プロ、B卓から山本プロと白銀プロです。

 決勝は山本プロ、白銀プロ、中田プロ、松嶋プロの並び順です。

◎中田プロの役無し誤ロンで波乱の幕開け

 決勝は波乱の幕開けとなりました。

 あでやかな着物をまとった女優で親の山本プロが東1局の13巡目にペンチャンの3筒待ちで先制リーチしました。

 予選に鳴き麻雀で場をリードした好調の山本プロ。決勝ではいきなりリーチ・イーペーコー・ドラ2の親満確定の手で勝負に出ました。

 西家の中田プロが14巡目に一萬・二萬・三萬・四萬待ちで聴牌しました。

 中田プロは多面待ちなので、リーチして親とのめくり合いに持ちこむと思いましたが慎重に黙聴に構えました。一萬だけタンヤオがつかず、役無しなので出あがりできません。

 ところが、中田プロは直後に松嶋プロが14巡目に切った一萬に「ロン」の声を掛けてしまいました。二萬と間違えたそうです。

 誤ロンの罰則で中田プロは卓外に12000点を支払うペナルティー。

 チャンス手がまさかの形で実らなかった山本プロは悔しいすべり出しとなりました。

 リーチ棒が山本プロに戻され、やり直しの東1局。西家の中田プロが失点を挽回する大物手をあがりました。

 中田プロはトイトイ・三暗刻・東・西・中・ドラ3の16000点。九萬で放銃した白銀プロは痛恨の一打となりました。

 東2局を迎え、持ち点は南家・中田29000、西家・松嶋25000、北家・山本25000、東家・白銀9000。

 チョンボをした中田プロがすぐトップ目に立ち、観戦していて少しもやもやした気持ちになりました。中田プロは試合後、「申し訳なくて心が痛かった」と述べ、しきりに誤ロンを謝罪していました。

 東2局は松嶋プロが中田プロから一発で八萬を打ち取り、トップ目に立ちました。

 松嶋プロはリーチ・タンヤオ・ピンフ・一発の8000点です。

 東3局は2巡目にリーチした北家の白銀プロが、5巡目に追っかけリーチした東家の中田プロに9索で一発放銃しました。

 中田プロはリーチ・ピンフ・一発・ドラ1・裏ドラ1の12000点(+1000)です。白銀プロはこの試合、中田プロとの相性が最悪となっています。

◎優勝を手繰り寄せる跳満ツモ

 東3局1本場を迎え、持ち点は東家・中田34000、南家・松嶋34000、西家・山本25000、北家・白銀-5000です。

 この一局で松嶋プロが優勝をぐっと手繰り寄せた跳満ツモの一撃を見事に決めました。

 松嶋プロは7巡目に一萬・四萬待ちの高め三色の手でリーチしました。

 14巡目に高めの一萬をツモりました。

 松嶋プロは裏ドラが1枚乗り、リーチ・ピンフ・三色・ツモ・ドラ1・裏ドラ1の3000、6000(+300)です。

 東4局を迎え、持ち点は東家・松嶋46300、北家・中田27900、南家・山本21900、西家・白銀-8100。東場の親番を迎えた松嶋プロが大きくリードしました。

◎力みすぎであわや役満放銃の危機

 的確な押し引きでトップ目に立った松嶋プロ。東4局の親でたたみかけようと力みすぎのリーチがあり、あわや役満放銃の危機に陥りました。

 ハコ下に沈んでいる白銀プロに起死回生の手が入りました。

 白銀プロは7巡目に發をポンしてイーシャンテンです。

 8巡目に西をポン。もちろんカンチャンの8索待ちの聴牌には取りません。東を残して7索を切りました。

 白銀プロは南を鳴けば、役満の字一色の聴牌です。

 大きく沈むラス目から役牌の鳴きが2つ入っているのにもかかわらず、親の松嶋プロは9巡目にカンチャンの8筒待ちでリーチしました。

 試合を決めに行ったリーチですが、これはトップ目としては、やはりやりすぎです。松嶋プロにはこの後、肝を冷やす展開が待ち受けていました。

 松嶋プロは15巡目に南をツモ切りました。白銀プロがすかさずポン。東単騎待ちで字一色の聴牌です。

 東は山に2枚残っていました。

 白銀プロは東をツモるか、松嶋プロから直撃すれば、一気に優勝争いに加われます。

 しかし、麻雀の神様はこの試合で白銀プロにはほほ笑みませんでした。松嶋プロが16巡目に8筒をツモりました。

 松嶋プロはリーチ・ツモの1000オールです。役満放銃の危機を脱し、あがったときには「助かって良かった」と安堵の表情を見せていました。

 松嶋プロはその後、巧みな打ち回しでリードを守りきり、最強戦ファイナルの切符を獲得しました。

 最終結果は松嶋46000、山本32000、中田25900、白銀-15900です。

 Mリーグの実況を交代で担当している日本プロ麻雀連盟・日吉辰哉プロは最強戦の実況も務めています。

 松嶋プロは日吉プロの目前で優勝を決め、選手としてひと足早く、ファイナルに進出しました。喜びもひとしおだったと思います。


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