園田プロ読みの神髄 ラス親でノーテン見破り流局優勝【麻雀最強戦】
これぞ「麻雀賢者」の読みの神髄です。
赤坂ドリブンズ・園田賢プロが2024年8月4日(日)の「麻雀最強戦2024・読みの神髄」で優勝しました。
12月に行われる「麻雀最強戦2024・ファイナル」の切符を獲得です。
園田プロはトップ目でラス親を迎えた決勝の南4局1本場。4000点差で2着目の渋谷ABEMAS・松本吉弘プロのノーテンを的確に見抜き、聴牌していながら牌を伏せ、流局で逃げきりました。
渋谷ABEMAS・白鳥翔プロ、渋谷ABEMAS・松本吉弘プロ、EX風林火山・二階堂亜樹プロ、赤坂ドリブンズ・園田賢プロの並び順。
南4局1本場で持ち点は東家・園田44200、西家・松本40200、南家・白鳥8800、北家・亜樹6800です。
トップ目の園田プロと2着目の松本プロは4000点差。松本プロの一人聴牌で流局すれば、園田プロと松本プロは43200点で並びます。その場合、親番が先の松本プロの優勝です。
園田プロは聴牌を目指さなくてはいけません。
2巡目に5筒をチー、4巡目に6索をポン。得意の鳴き仕掛けでイーシャンテンです。
一方、松本プロも7巡目にカンチャンの八萬を引き入れ、イーシャンテンになりました。
その直後、園田プロは8巡目に五萬を重ね、五萬・七萬のシャンポン待ちでいち早く聴牌しました。
松本プロは8巡目に六萬を引き入れて2筒を外し、10巡目に八萬をツモって4筒を切りました。
松本プロはその後、16巡目までツモ切りが続きます。
白鳥プロと亜樹プロはオリに回っていて、ノーテンが濃厚です。
松本プロは17巡目に5索をツモり、八萬を外しました。
松本プロは手変わりで聴牌したように見せるとともに、園田プロが萬子待ちの聴牌と読み、タンヤオの1500点(+300)の放銃も辞さず、次局勝負を視野に入れた選択です。
松本プロは18巡目に2筒をツモり、ノータイムで四萬を切りました。これも同様の狙いです。
ただし、2筒ツモ切りのほうが良かったようです。
園田プロは松本プロの八萬、四萬の連続手出しで、聴牌していないと読みきりました。
流局し、園田プロは聴牌していながら、勝負を懸けて牌を伏せました。全員ノーテンで園田プロの優勝です。
園田プロは松本プロが2筒ツモ切りだったら、聴牌宣言をしていたようです。もう一局だったかもしれません。
決勝の結果は園田44200、松本40200、白鳥8800、亜樹6800。
松本プロがもし聴牌していたら、園田プロは逆転負けです。この踏みこんだ選択はなかなかできないと思います。
「読みの神髄」というタイトルにふさわしい園田プロの鋭さに拍手を送りたいです。