東城プロ厳しい配牌から渾身の四暗刻【プロクイーン】
厳しい配牌から渾身の打ち回しで役満です。
セガサミーフェニックス・東城りおプロが第21期プロクイーン決定戦の10回戦で四暗刻をツモりました。
東城プロは決定戦で4位にとどまり、優勝を逃しました。しかし、この一局は「ミス・パーフェクト」の名にふさわしく、縦系のツモの流れを見事にとらえました。
プロクイーンは日本プロ麻雀連盟主催の女流プロによるタイトル戦です。
10回戦はりんのなおプロ、蒼木翔子プロ、東城りおプロ、二階堂瑠美プロの並び順。
東2局1本場(供託1)で持ち点は東家・蒼木31500、南家・東城30500、西家・瑠美28500、北家・りんの28500です。
ここまでの総合ポイントは瑠美75.4、りんの39.1、蒼木27.0、東城-68.8。1人マイナスしている東城プロは大きなあがりがほしいところです。
東城プロの配牌。トイツが3組あるものの、1メンツもなく厳しいです。
東城プロは2巡目に5索を重ねました。ドラの西が1枚あるので、チートイツを軸に手を進めました。
3巡目から5巡目まで北、白、發の字牌を続けてツモって残し、重なりを狙っています。
東城プロが6巡目にツモったのが3索です。
「345」の索子によるイーペーコーの芽ができました。
けれども、東城プロはメンツ手を考えず、3索をツモ切りました。
東城は9巡目に9筒を暗刻にしました。チートイツ1本に絞らず、北を外しました。
この選択が四暗刻への布石となりました。
東城プロがじっくりと手を進めている間、他家はなかなか聴牌にこぎ着けません。
親の蒼木プロが12巡目に7筒をチー。カンチャンの六萬待ちでようやく聴牌しました。
蒼木プロはタンヤオのみの手。打点より親番の維持を優先し、チーテンに取りました。
東城プロは12巡目に發を重ねました。チートイツのイーシャンテンです。
東城プロは四暗刻を視野に入れ、暗刻の9筒には手をかけず、東を切りました。
蒼木プロは13巡目に三萬をツモり、カンチャンの四萬待ちに変えました。
東城プロは13巡目に4索を暗刻にしました。ツモり四暗刻のイーシャンテンです。
縦系のツモがとても効いています。
りんのプロも13巡目に五萬・八萬待ちで聴牌。ただし、八萬を3巡目に切っているのでフリテンです。
すると、東城プロが14巡目に發を暗刻にしました。八萬・5索のシャンポン待ちでリーチ。ツモれば四暗刻です。
山には八萬だけ1枚残っていました。
東城プロは16巡目にラス牌の八萬をツモ。四暗刻の8000、16000(+1300)です。
早めにメンツ手を見切ったことや暗刻の9筒を1枚外さなかったことなど、縦系ツモの流れに合わせた東城プロの打ち回しが光りました。
優勝したのは蒼木プロです。蒼木プロもベスト8B卓で四暗刻をあがっています。
惜しくも2位だった瑠美プロはベスト16B卓で劇レア役の三色同刻を決めています。
今季のプロクイーンでは、華やかなあがりに何度も魅せられました。