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「逆転・柴田」の面目躍如 5年連続決勝進出【モンド杯】
「逆転の柴田」の面目躍如。モンド杯で5年連続決勝進出です。
日本プロ麻雀連盟の柴田吉和プロが第23回モンド杯の準決勝第2戦でトップを取り、決勝行きの切符を獲得しました。
柴田プロは十段戦で起死回生の国士無双を決めるなど、「逆転の柴田」として知られています。
特に、モンド杯との相性がすこぶる良く、昨年まで2回優勝しています。
第23回モンド杯の準決勝第2戦でも東4局の親で連荘。逆転でラス目からトップ目に浮上し、そのまま逃げきりました。
第23回モンド杯では、予選1位・2位の石橋伸洋プロと白鳥翔プロがすでに決勝進出していて残り2枠です。
準決勝第2戦を迎え、試合を終えた総合ポイント3位・滝沢和典プロが54.6ポイントで1枠ほぼ確定です。
4位・柴田吉和プロ(31.7ポイント)、5位・井出康平プロ(29.9ポイント)、6位・村上淳プロ(27.0ポイント)、7位・長村大プロ(13.6ポイント)がもう一枠をめぐり、準決勝第2戦で激突。トップ者が決勝に進出します。
準決勝第2戦は村上プロ、長村プロ、井出プロ、柴田プロの並び順。
東4局を迎え、持ち点は西家・長村32000、南家・村上27300、北家・井出24700、東家・柴田16000です。
ラス目で親の柴田プロの配牌。役牌の發とオタ風の西がトイツです。
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2巡目と4巡目に五萬をツモってトイツにしました。
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村上プロが4巡目に1枚目の西を切りました。柴田プロはポンしませんでした。
打点重視でオタ風の一鳴きからドラ色のホンイツを強引に目指す選択もありましたが、柴田プロはまだ手を狭めず、萬子の伸びを待ちました。
5巡目に絶好のカンチャンの八萬を引き入れました。好形になったので索子のターツの6索を外し、萬子のホンイツに向かいました。
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この攻守のバランスこそ、柴田プロがモンド杯で好成績を上げている秘訣だと思います。
柴田プロは7巡目に2枚目の西をポン。イーシャンテンです。
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9巡目に六萬をツモり、三萬・六萬待ちでいち早く聴牌しました。
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トップ目の長村プロが10巡目に追いつき、5筒・8筒待ちでリーチです。
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長村プロは高めの8筒であがれば、リーチ・タンヤオ・ピンフ・三色で満貫確定、裏ドラが1枚乗れば跳満。トップ獲得の実現性が高まります。
柴田プロと長村プロの一騎打ちとなりました。
長村プロはが12巡目にドラの三萬をつかみ放銃。柴田プロはホンイツ・ドラ1の5800点(+1000)です。
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東4局1本場を迎え、持ち点は南家・村上27300、西家・長村25200、北家・井出24700、東家・柴田22800。
全員2万点台の大接戦になりました。
この一局で親の柴田プロが大きく抜け出す一撃を決めます。
柴田プロの配牌。ダブ東と役牌の發がトイツのチャンス手です。
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2筒・3筒のターツを外して索子のホンイツに向かうのか、柴田プロの選択を注視していました。
柴田プロは3巡目にダブ東を暗刻にしました。1筒・4筒待ちのリーチも辞さない構えのイーシャンテンです。
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柴田プロは10巡目にカンチャンの7索を引き入れ、1筒・4筒待ちでリーチしました。
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親満を確定させようと聴牌に取らず、索子のホンイツに進む選択はしませんでした。着実な打ち回しです。
柴田プロは17巡目に4筒をツモ。リーチ・ダブ東・ツモの4000オール(+300)です。
東4局2本場を迎え、持ち点は東家・柴田35100、南家・村上23200、西家・長村21100、北家・井出20600です。
柴田プロはラス目から一気にトップ目に浮上。リードを守りきって勝利しました。丁寧な打ち回しが光りました。
準決勝第2戦の結果は柴田42200、井出25500、長村19000、村上13300。
決勝は石橋プロ、白鳥プロ、柴田プロ、滝沢プロの対戦となりました。