鋭い切れ味戻った魔王 勝負どころで力強い2発【Мリーグ】
「魔王」の鋭い切れ味が戻りました。
KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人プロが2024年2月15日(木)のMリーグ2023-24レギュラーシーズン第165戦でトップを獲得しました。
南場の勝負どころで力強い2発が見事でした。
U-NEXT Pirates・瑞原明奈プロ、BEAST Japanext・猿川真寿プロ、TEAM雷電・本田朋広プロ、KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人プロの並び順。
南2局1本場(供託1)で持ち点は東家・猿川31800、南家・本田23500、西家・寿人22000、北家・瑞原21500。
誰もがトップを狙える接戦となっています。
3着目の寿人プロは4巡目にドラの白を重ねました。
5巡目に二萬をツモり、イーシャンテンです。
6巡目に六萬を引き入れ、ドラの白をポンテンできる形になりました。
一方、ラス目の瑞原プロは7巡目に絶好の赤5索を引き入れ、イーシャンテンです。
8巡目に6筒をツモって一萬を外し、リャンシャンテンに戻しました。
トップ目で親の猿川プロは連荘を目指し、南を1枚目から鳴いていました。10巡目に9索もポン。こちらもイーシャンテンです。
瑞原プロは10巡目に4筒、11巡目に5筒を続けて引き入れ、再びイーシャンテンです。
猿川プロの鳴き仕掛けがあり、瑞原プロは初牌でドラの白を切りにくい場況です。単騎待ちのリーチを視野に入れています。
寿人プロは13巡目に6索をツモりました。
七萬を切れば、六萬・白のシャンポン待ちで聴牌です。
場に六萬は1枚切れていて、ドラの白は出ていません。
寿人プロはあがりやすさを優先し、六萬を切って五萬・八萬待ちでリーチしました。
その直後、瑞原プロも13巡目に1索をツモって聴牌。狙いの白単騎待ちで追っかけリーチしました。
瑞原プロはリーチ・ドラ2・赤ドラ1の満貫確定の手。あがれば一気にラス目からトップ目に浮上します。
「気高き女海賊」は恐ろしい打ち手です。
しかし、瑞原プロの逆襲は実りませんでした。
寿人プロは14巡目に一発で五萬をツモ。リーチ・一発・ツモ・ドラ2の2000、4000(+2300)です。
満貫の一撃で寿人プロの持ち点は32500点となり、3着目からトップ目に上がりました。
寿人プロが持ち前の勝負強さを見せたのが南4局。持ち点は東家・寿人31500、西家・猿川28000、北家・本田23100、南家・瑞原17400です。
トップ目の寿人プロは2着目の猿川プロとは3500点差。聴牌・ノーテンで逆転される可能性があり、決め手のあがりがほしいところです。
寿人プロは5巡目に3索を重ね、いち早くイーシャンテンです。
8巡目に赤5索をツモ。受け入れが増え、打点も高くなりました。
9巡目に4索をツモり、ペンチャンの七萬待ちで迷わずリーチです。
寿人プロは15巡目に七萬をツモ。リーチ・ツモ・ドラ1・赤ドラ1の4000オールです。
寿人プロの持ち点は43500点となり、大きく抜け出しました。
南4局1本場は瑞原プロがフリテンリーチで裏ドラを2枚乗せる起死回生の倍満ツモ。ラス目から2位に浮上しました。
寿人プロは倍満の親被りとなりましたが、トップを守りました。
第165戦の結果は寿人35400、瑞原29700、猿川19900、本田15000。
寿人プロは今季、開幕から個人3連勝のスタートダッシュを決めましたがその後、調子を落としていました。
この日のトップで個人ポイントはマイナスからプラスに転じて24.5。レギュラーシーズン終盤を迎え、魔王が本来の強さを取り戻してきました。