初優勝に燃える河野高志プロが幸先良いスタート【名人戦】
モンド麻雀プロリーグ第17回名人戦の放送が始まりました。
予選第1戦は前回2位で初優勝に燃えるRMU・河野高志プロがトップを獲得。幸先良いスタートを切りました。
第17回名人戦は連覇を目指す瀬戸熊直樹プロ、荒正義プロ、沢崎誠プロ、藤崎智プロ、前田直哉プロ、森山茂和プロ、山井弘プロ(以上日本プロ麻雀連盟)、近藤誠一プロ、新津潔プロ(以上最高位戦日本プロ麻雀協会)、河野高志プロ(RMU)のベテラン強豪10人が出場しています。
予選第1戦は瀬戸熊直樹プロ、河野高志プロ、近藤誠一プロ、山井弘プロの並び順。
前回1位・2位の瀬戸熊プロと河野プロがいきなり初戦から対決。優勝経験2回の近藤プロ、初出場の山井プロと4人で激戦を繰り広げました。
勝負どころとなったのは南2局3本場(供託4)です。
読みを駆使するベテランぞろいの名人戦ならではの放銃が少なく、流局の多い展開となっています。
持ち点は南家・近藤30300、西家・山井26900、東家・河野20500、北家・瀬戸熊18300です。
2着目の山井プロにチャンス手が入りました。3巡目に2筒・5筒待ちでリーチです。
山井プロはリーチ・ドラ1の2600点の手ですが、供託と積み場で4900点の「副収入」があります。あがれば満貫相当で大きいです。
3着目で親の河野プロが6巡目に四萬をツモった手牌です。
山井プロのここまでの捨て牌は白、五萬、5索、二萬、七萬。
河野プロは通りそうなトイツの中や現物の5索を切らず、無筋の3索を押しました。
ここが勝負どころとみて、果敢に力強く攻めの打牌を選択。百戦錬磨の河野プロらしい打ち筋です。
慎重に中のトイツを落とし、タンヤオ・ピンフへの移行を図る打ち手もいると思います。
この強気な攻めが奏功しました。7巡目に五萬を引き入れ、無筋の三萬も続けて押し、4筒・7筒待ちでリーチしました。
河野プロは10巡目にドラの7筒をツモ。リーチ・ツモ・ドラ1の2000オール(+5900)です。
河野プロの勝負強さをあらためて感じる一局でした。
河野プロの持ち点は32400点となり、3着目からトップ目に浮上。リードを守りきって勝利です。
予選第1戦の結果は河野32800、瀬戸熊23600、近藤22300、山井21300。連覇を狙う瀬戸熊プロは苦しい展開からしぶとく2位に入りました。
今回の名人戦には「バビィ」の愛称で人気の馬場裕一プロがナビゲーター解説に復帰。日本プロ麻雀連盟・黒木真生プロとともにダブル解説です。
闘病の影響で声が少しかすれていたものの、久しぶりに「馬場節」を聞けてうれしかったです。