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ビーストの逆襲始まった【Мリーグ】

 総合ポイントで下位に低迷するBEAST Japanextの逆襲が始まりました。

 2023年11月28日(火)のMリーグ2023-24レギュラーシーズン第83戦で菅原千瑛プロがトップを獲得。第84戦では鈴木大介プロが2位となり、「デイリー連対」です。

 総合順位は全9チーム中8位で変わらなかったものの、総合ポイントが-523.7から-433.2までマイナスを減らしました。

◎オーラスに菅原プロ逆転の一撃

 菅原プロは第83戦のオーラスに逆転の一撃を決めました。

 BEAST Japanext・菅原千瑛プロ、赤坂ドリブンズ・浅見真紀プロ、EX風林火山・二階堂瑠美プロ、KONAMI麻雀格闘倶楽部・本田朋広プロの並び順。

 南4局1本場を迎え、持ち点は北家・瑠美47500、南家・菅原40200、西家・浅見7700、東家・本田4600です。

 2着目の菅原プロはトップ目の瑠美プロと7300点差。満貫の出あがりか、1600、3200のツモで逆転できます。

 瑠美プロは前局に親の本田プロのリーチのみの2000点の手に痛恨の放銃。逆転される条件が満貫ツモから満貫出あがりにハードルは下がり、悪い流れになっています。

 菅原プロに絶好の手が入りました。1巡目に赤5筒を引き入れ、いきなりチートイツのイーシャンテンです。

 菅原プロは赤ドラを2枚抱え、チートイツはもちろん、メンツ手のリーチでツモって満貫を狙えます。

 2巡目に4筒をツモって西を切りました。

 4巡目に一萬をツモった手牌です。

 菅原プロは場に2枚切れの二萬を外し、メンツ手との両天秤をかけず、チートイツ一本に狙いを絞りました。

 菅原プロらしい思いきった選択です。これがずばり的中しました。

 菅原プロは5巡目に九萬をツモって4索を切りました。

 6巡目に一萬を重ねて聴牌。4筒を切ってチートイツの九萬単騎待ちでリーチし、勝負を懸けました。

 九萬は山に1枚だけ残っていました。

 ラス目で親の本田プロが7巡目にこの4筒をポン。イーシャンテンです。

 トップ目の瑠美プロも7巡目にドラの2索を暗刻にして、現物の二萬を外してイーシャンテンです。

 瑠美プロは8巡目にリーチに通ってない3索をツモり、現物でトイツの東を1枚外しました。

 ラス牌の九萬は10巡目に浅見プロに流れ、山からなくなりました。

 瑠美プロは10巡目に6索をツモり、再びイーシャンテンです。

 本田プロは12巡目に八萬をツモり、危険牌の四萬を押しました。

 本田プロは七萬をツモったり、チーすれば、九萬を切って菅原プロに放銃する危険と隣り合わせのイーシャンテンです。

 瑠美プロは12巡目に八萬を引き入れ聴牌。筋の3索を切って六萬・九萬待ちでリーチしました。

 瑠美プロは六萬を勝負すれば、1索・3索・4索待ちに取れましたが、1巡目に1索を切っていてフリテンです。また、六萬は菅原プロには無筋の危険牌でした。

 そこで、瑠美プロは六萬・九萬待ちを選び、菅原プロとのめくり合いでリーチしました。 

 六萬・九萬は本田プロが4枚全て持っていて山には残っていません。けれども、本田プロが聴牌したときに出る可能性があります。

 本田プロは16巡目に七萬をチーして聴牌に取りました。「678」でチーすれば、六萬を切って瑠美プロに放銃です。

 「789」でチーすれば、九萬を切って頭ハネで菅原プロに放銃です。

 本田プロは「789」でチー。九萬を切りました。

 菅原プロと瑠美プロの2人からロンの声がかかりました。

 頭ハネで菅原プロのあがりとなりました。リーチ・チートイツ・赤ドラ2の8000点(+1300)です。

 劇的な一撃で菅原プロは逆転勝利。勝負を懸けた九萬単騎待ちの選択が決まりました。

 第83戦の結果は菅原49500、瑠美46500、浅見7700、本田-3700。

◎大介プロは高打点連発

 第84戦では大介プロがオーラスに赤坂ドリブンズ・園田賢プロに逆転され、2位にとどまったものの、持ち前の破壊力を見せました。

 EX風林火山・二階堂亜樹プロ、BEAST Japanext・鈴木大介プロ、KONAMI麻雀格闘倶楽部・萩原聖人プロ、赤坂ドリブンズ・園田賢プロの並び順。

 大介プロは東1局に萩原プロとのリーチ合戦に勝利し、リーチ・ピンフ・一発・裏ドラ1の8000点(+1000)をあがりました。

 大介プロは東3局には得意の鳴き仕掛けで先制リーチしていた萩原プロから直撃し、發・ドラ3・赤ドラ2の12000点(+1000)です。

 さらに、南2局には、リーチ・タンヤオ・ピンフ・ツモ・裏ドラ1の4000オールです。

 大介プロは高打点を連発しましたが、園田プロがラス親で大物手を続けて決め、逆転されました。

 それでも、最後に自らあがって2位を守り、チームにプラスポイントを持ち帰りました。

 第84戦の結果は園田48300、大介41000、亜樹25900、萩原-15200。

 デイリー連対を受け、前回、厳しいハコ下ラスだった猿川真寿プロのリベンジと中田花奈プロのМリーグ個人初トップを期待したいです。

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