猿川プロ残り2局大逆転 全員集合接戦制し26800点の復活勝利【Мリーグ】
残り2局の大逆転でオーラス全員集合の接戦を制し、26800点の復活勝利です。
今季からMリーグに出場し、苦戦の続いていたBEAST Japanext・猿川真寿プロが2024年1月12日(金)のMリーグ2023-24レギュラーシーズン第127戦でトップを獲得しました。
猿川プロは南2局に痛恨のフリテン追っかけリーチのミスで跳満を親被りしたものの、残り2局で連続ツモあがり。わずか100点差でラス目からトップに立ちました。
KADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾プロ、BEAST Japanext・猿川真寿プロ、EX風林火山・勝又健志プロ、KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人プロの並び順。
南2局に「事件」が起こりました。
持ち点は北家・堀33000、西家・寿人30800、東家・猿川20600、南家・勝又15600です。
ラス目の勝又プロがいち早く4巡目に二萬・五萬待ちでリーチしました。
八萬を暗槓していた2着目の寿人プロが四暗刻を見切り、9巡目に3索・6索待ちで追っかけリーチです。
寿人プロは10巡目に8索を暗槓。新たなドラは八萬でなんと4枚完全に乗りました。
この日、誕生日を迎えた「魔王」。麻雀の神様からのプレゼントが贈られたようです。
一方、3着目で親の猿川プロは13巡目に赤5索をツモりました。
4筒を切れば、3筒・6筒待ちの聴牌です。
けれども、場に3筒は3枚、6筒は1枚出ています。4筒はリーチしていた勝又プロ、寿人プロに通っていません。
現物の赤5筒を外せば、4筒・3索・6索待ちの聴牌です。
ただし、3索を切っているのでフリテンです。
猿川プロは4筒・3索・6索待ちを選び、リーチしました。
これが痛恨のミスとなりました。
猿川プロはリーチした瞬間にすぐ、フリテンに気づいたそうです。分かっていたら4筒を勝負し、3筒・6筒待ちでリーチに踏みこんでいました。
その直後、13巡目に勝又プロから3筒、寿人プロから6筒がツモ切られました。
裏ドラに3索と5筒があったので、猿川プロは勝又プロからリーチ・ピンフ・一発・赤ドラ2・裏ドラ2の18000点を直撃していました。
猿川プロはさらに厳しい結果が訪れました。
勝又プロが17巡目に二萬をツモ。裏ドラが2枚乗り、リーチ・ピンフ・ツモ・槓ドラ1・裏ドラ2の3000、6000(+2000)です。
猿川プロは「インパチ」のあがりを逃しただけでなく、跳満の親被りとなりました。激痛の一局です。
南3局を迎え、持ち点は西家・堀30000、東家・勝又29600、南家・寿人26800、北家・猿川13600。
悪夢のような展開でラス目に落ちた猿川プロのトップは絶望的と思っていました。
ところが、ここから残り2局に「モンキーマジック」で大逆転劇を繰り広げます。
南3局に猿川プロは9巡目に思いきってカンチャンの2筒待ちでリーチしました。
親の勝又プロに一発を消されましたが、猿川プロは10巡目に2筒をツモ。裏ドラが効果的に1枚乗り、リーチ・ツモ・ドラ1・裏ドラ1の2000、4000です。
南4局を迎え、持ち点は南家・堀28000、北家・勝又25600、東家・寿人24800、西家・猿川21600。
全員2万点台の大接戦です。猿川プロは1300、2600でラス目から一気にトップに立てます。
いち早く聴牌したのは猿川プロです。6巡目に1索・4索待ちでリーチしました。
高めの4索をツモれば、リーチ・タンヤオ・ピンフ・ツモで1300、2600となり、大逆転勝利です。
2着目の勝又プロも12巡目にカンチャンの6筒待ちで聴牌しました。
勝又プロはタンヤオ・赤ドラ1の2600点の手。トップ目の堀プロとは2400点差なのであがればトップです。黙聴に構えました。
2人のめくり合いはすぐ決着しました。
猿川プロが13巡目に高めの4索をツモ。リーチ・タンヤオ・ピンフ・ツモの1300、2600で勝利しました。
第127戦の結果は猿川26800、堀26700、勝又24300、寿人22200。
全員2万点台でトップと2位は100点差のまれにみる大接戦でした。
猿川プロはこの試合を迎えるまで個人ポイントは-299.3で36人中35位。厳しい展開が続いていました。
新年にモンキーマジックでトップを獲得し、ここからの巻き返しを期待したいです。
この日は第128戦で菅原千瑛プロもトップを獲得。BEAST Japanextにとってうれしい「デイリーダブル」の連勝となりました。