安藤りなプロの飛躍を予感
北海道を拠点に活動している安藤りなプロが麻雀の放送対局に初めて出場しました。緊張しながらも持ち前の攻めの打ち筋を見せ、今後の飛躍を予感させました。
安藤プロは日本プロ麻雀連盟北海道本部35期生。華やかな容姿でタレント、モデル、パチスロライターとしても活動しています。美しい色白の肌にちなみ、「七彩の雪月華」(なないろのせつげっか)の通り名でも知られています。
放送対局のデビュー戦となったのはプロとアマチュアの人気女性雀士が女王の座を目指す「てんパイクイーン シーズン7」のプロ予選4組目。黒沢咲プロ、丸山奏子プロ、川原舞子プロとの対戦となりました。
プロ予選は1回戦と2回戦の総合得点で上位2人が準決勝に進出できます。1回戦は黒沢プロ、丸山プロ、川原プロ、安藤プロの並び順。南3局1本場を迎え、持ち点は北家・丸山36200、西家・黒沢35500、南家・安藤29100、東家・川原19200です。
安藤プロの配牌です。リャンシャンテンのチャンス手です。
4巡目に2索をツモった安藤プロの手牌です。
安藤プロはここから5筒を切り、イーシャンテンに取ります。8筒・9筒のペンチャンの7筒待ちが残るターツを外さず、「123」の三色の目を残しています。
さらに、5筒の早切りでカンチャンの2筒が筋で出やすくしています。場合によっては赤5筒を切るのも辞さない構えです。とても直線的な攻めの打ち筋です。
6巡目に3筒をツモって8筒を切り、3筒・赤5筒のカンチャンの4筒待ちのターツを残し、ペンチャンのターツを外しました。
安藤プロは11巡目に待望の4筒をツモって、カンチャンの2筒待ちで聴牌です。「123」の手変わりを狙って黙聴に構えます。場には2筒が1枚切られていました。
安藤プロは12巡目に3筒をツモり、ツモ切りでリーチします。3筒・6筒・3萬の変則三面待ちには変えません。自分の目から3筒が3枚見え、5筒も早切りしていて、2筒待ちでのあがりに自信を持ち、リーチに踏みきりました。
すると、親の川原プロがトイツの2筒を外し、安藤プロに一発で放銃。リーチ・一発・赤ドラ1の5200点です。切れ味の良いあがりでした。
安藤プロはその後、黒沢プロとの接戦を制し、丸山プロとともに準決勝に進出しました。「セレブ打法」で大活躍の今をときめく黒沢プロを破り、デビュー戦での見事な勝ち上がりです。スターの素質を「持っているな」と感じました。
続く1人だけが勝ち上がる準決勝では、安藤プロは日向藍子プロに敗れて決勝進出を逃しました。それでも印象に残るあがりを見せました。
準決勝2組目1回戦で伊達朱里紗プロ、日向藍子プロ、安藤りなプロ、丸山奏子プロの並び順。南3局を迎え、持ち点は北家・日向53900、東家・安藤28100、南家・丸山25700、西家・伊達12300です。
いち早く聴牌したのはトップ目の日向プロです。11巡目に6萬・9萬待ちでリーチします。
高めの6萬であがればリーチ・タンヤオ・ピンフ・イーペーコー・赤ドラ1の満貫、裏ドラ1枚で跳満の手です。
親の安藤プロが12巡目に追いつきます。ドラの4萬を暗刻にした勝負手とはいうもののドラ筋のペンチャンの7萬待ちです。なかなか出あがりを見込めなそうな手です。
安藤プロはノータイムでリーチします。大きくリードしているトップ目からのリーチに果敢に挑む攻めっ気の強さが安藤プロの真骨頂です。この手では慎重にあがりやすい待ちへの変化を求め、黙聴に構える打ち手もいると思います。
安藤プロは17巡目に2萬をツモって暗槓します。槓ドラは4筒です。
18巡目に7萬をツモりました。裏ドラが1枚乗り、リーチ・ツモ・ドラ3・裏ドラ1の6000オール(+1000)です。
安藤プロはこのあがりでトップ目に立ちましたがその後、逆転されました。初出場初優勝のシンデレラストリーを成し遂げることはできませんでしたが、麻雀ファンに存在を強くアピールしたデビュー戦でした。
安藤プロには持ち前の攻めを磨き、実戦を重ねて人気プロ雀士として大きく羽ばたいてほしいです。
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