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重厚な打ち筋で最後にやってきた軍師の跳満【Мリーグ】

 重厚な打ち筋で最後にやってきた「軍師」が跳満の一撃です。

 EX風林火山・勝又健志プロが2023年11月17日(金)のMリーグ2023-24レギュラーシーズン第71戦でトップを獲得しました。

 開局早々、役牌の中を2枚とも見送ってトイツ落とし。じっくりと手作りし、一番最後に聴牌。リーチして一発でタンヤオ・ピンフ・三色の12000点をあがりました。

 その後は巧みなゲーム回しで一度もトップを譲らず、技の光る勝利です。

 第71戦はKADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎プロ、渋谷ABEMAS・白鳥翔プロ、セガサミーフェニックス・東城りおプロ、EX風林火山・勝又健志プロの並び順。

 東1局に北家・勝又プロは1巡目に役牌の中を重ねました。

 しかし、3巡目に中が2枚続けて切られましたが、いずれも鳴かずに見送りました。打点も残った形も不十分という判断です。

 軍師の異名にふさわしく変幻自在な勝又プロですが、この一局では重厚な打ち筋でゆったりと構え、手作りを進めました。

 南家・白鳥プロが7巡目に9筒をツモり、いち早くイーシャンテンにこぎ着けました。

 東家・内川プロも8巡目に六萬をツモり、イーシャンテンです。

 勝又プロは8巡目にカンチャンの5索をツモ。勝負手になってきました。

 白鳥プロは9巡目にドラの5筒をツモって残しました。聴牌したときに切る意向です。

 ダブドラの赤5筒を持ち、鳴き仕掛けをしていた西家・東城プロも10巡目に3枚目の三萬を引き入れ、イーシャンテンです。

 勝又プロも10巡目にドラの5筒を引き入れ、トイツの中を1枚外して一番最後にイーシャンテンになりました。

 最初に聴牌したのは親の内川プロです。11巡目に5索を重ね、カンチャンの2筒待ちでリーチしました。

 内川プロはリーチ・赤ドラ2の手で、ツモれば4000オールです。

 白鳥プロはリーチを受けた直後、11巡目に無筋の九萬をツモり、現物の2索を外しました。

 一方、東城プロは11巡目に8索を引き入れ、カンチャンの6筒待ちで聴牌しました。

 勝又プロは11巡目に六萬をツモり、安全牌のもう1枚の中を切りました。

 白鳥プロは12巡目にドラの5筒にくっつく6筒を引き入れ、3索を押しました。再びイーシャンテンです。

 勝又プロは12巡目に4筒をツモり、現物の二萬を切りました。「456」の三色がぐーんと見えてきました。

 白鳥プロは13巡目に4筒をチー。四萬・七萬待ちで追いつきました。筒子の一気通貫が確定しています。

 東城プロは13巡目にドラの5筒をツモ。筋の7筒を外し、三萬・5筒のシャンポン待ちに変えました。

 あがりづらい窮屈な聴牌形ですが、白・ドラ2・赤ドラ1の満貫確定の手です。山に三萬だけ1枚残っていました。

 勝又プロも13巡目に絶好のカンチャンの五萬を引き入れました。現物の7筒を切って、1索・4索・7索待ちの高め三色の手でリーチです。

 開局早々、4人全員聴牌してぶつかる勝負どころとなりました。

 めくり合いはあっという間に決着。重厚な打ち筋で一番最後に聴牌し、やってきた勝又プロに軍配が上がりました。

 内川プロが14巡目に一発で4索をつかみ放銃。勝又プロはリーチ・タンヤオ・ピンフ・三色・一発・ドラ1の12000点(+1000)です。

 軍師の中鳴かずの選択がずはり的中しました。

 東1局から抜け出した勝又プロはトップを譲らず勝利です。

 第71戦の結果は勝又42600、東城37600、内川19400、白鳥400。

 

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