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内川プロが珠玉の一萬トイツ落としで優勝【紅龍戦】
KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎プロが第1期紅龍戦で優勝。初代紅龍位に就きました。
決勝1回戦のオーラスで麻雀ファンを魅了したのが珠玉の一萬トイツ落とし。跳満ツモでラス目から逆転のトップ獲得は素晴らしかったです。
紅龍戦は日本プロ麻雀連盟に所属するМリーガー16選手が4組に分かれて対戦。一発・裏ドラ・赤ドラありのルールで、順位点は1位+30ポイント、2位+10ポイント、3位-10ポイント、4位-30ポイント。各組半荘2試合を行い、総合ポイント1位の選手が決勝に進出します。
決勝は半荘2試合で総合ポイントを競いました。
決勝は予選A卓~D卓を勝ち上がったKADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎プロ、KADOKAWAサクラナイツ・岡田紗佳プロ、TEAM雷電・瀬戸熊直樹プロ、セガサミーフェニックス・魚谷侑未プロが対戦しました。
決勝1回戦は内川プロ、瀬戸熊プロ、岡田プロ、魚谷プロの並び順。
南4局を迎え、持ち点は東家・魚谷34200、北家・岡田33600、西家・瀬戸熊28700、南家・内川23500です。
ラス目の内川プロは2回戦に向け、一つでも順位を上げたいところです。接戦なので1300、2600をツモれば3位、満貫をツモれば2位、跳満をツモればトップに浮上できます。
内川プロが3巡目に一萬を重ねた手牌です。
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四萬か6筒を切ればイーシャンテンです。
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ところが、内川プロが切ったのは1索でした。
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イーシャンテンに取らず、高打点の手を目指しました。
内川プロは4巡目に七萬をツモり、トイツの一萬を1枚外しました。
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さらに、5巡目に9索をツモり、もう1枚の一萬を切りました。
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一萬のトイツ落としで「345」の三色を視野に入れ、跳満ツモでラス目からのトップ獲得を虎視眈々と狙っています。
6巡目に3筒をツモって9索を切りました。
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他の3選手は手が進みません。内川プロだけ高い手に育っています。
内川プロは8巡目に8索をツもって七萬を切り、イーシャンテンです。
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そして、10巡目に絶好の三萬を引き入れました。「345」の三色が確定です。四萬を切ってカンチャンの4索待ちでリーチしました。
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内川プロは14巡目に4索をツモりました。
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内川プロはリーチ・タンヤオ・三色・ツモ・ドラ1の3000、6000。ラス目から1回戦のトップを獲得しました。
1回戦の結果は内川35500、岡田30600、魚谷28200、瀬戸熊25700。2回戦を迎え、総合ポイントは内川+35.5、岡田+10.6、魚谷-11.8、瀬戸熊-34.3です。
オーラスに内川プロが1索切りを皮切りに一萬トイツ落としの珠玉の打ち回しで、華麗な跳満ツモを決めました。
内川プロは2回戦でも勝負どころであがりをものにしました。
瀬戸熊プロ、岡田プロ、内川プロ、魚谷プロの並び順。
南2局を迎え、2回戦の持ち点は東家・岡田38000、南家・内川36100、西家・魚谷25600、北家・瀬戸熊20300。
1回戦と2回戦の総合ポイントは内川+51.6、岡田+48.6、魚谷-26.2、瀬戸熊-74.0です。
内川プロと岡田プロが激しく紅龍位の座を争い、勝負どころの一局となりました。
内川プロがいち早く7巡目に三萬・六萬待ちで聴牌しました。
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内川プロはタンヤオ・ピンフ・ドラ2・赤ドラ1の満貫確定の手です。出あがりを狙い、黙聴に構えました。
萬子のホンイツの鳴き仕掛けをしていた魚谷プロが10巡目に西単騎待ちで聴牌しました。
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西は山に2枚残っていました。
内川プロにとって西単騎待ちはМリーグでTEAM雷電・黒沢咲プロに四暗刻を放銃した悪夢の経験があります。先ごろ価値の高い西のあがりを決め、因縁を払しょくしたばかりです。
内川プロが西をつかんだらどうするのか注目していました。
その場面が来る前に決着しました。
瀬戸熊プロが12巡目に九萬を暗槓。槓ドラは北です。
魚谷プロが13巡目につかんだのは三萬です。
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魚谷プロは三萬を明槓しても切っても内川プロに放銃です。
内川プロが萬子の危険牌を勝負していたので聴牌は濃厚。魚谷プロは長考後に勝負を懸けて三萬を明槓し、内川プロに放銃しました。
内川プロはタンヤオ・ピンフ・チャンカン・ドラ2・赤ドラ1の12000点です。
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南3局を迎え、2回戦の持ち点は東家・内川48100、北家・岡田38000、西家・瀬戸熊20300、南家・魚谷13600。
1回戦と2回戦の総合ポイントは内川+83.6、岡田+28.6、瀬戸熊-54.0、魚谷-58.2です。
内川プロが大きくリードし、逃げきって初代紅龍位に輝きました。
ただし、南4局2本場に自力で優勝を決めるチャンスを一度逃す場面がありました。
内川プロはカンチャンの3筒待ちでタンヤオ・ドラ1の手を聴牌。
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ところが、2位で追っていた岡田プロからフリテンの六萬・九萬待ちでリーチが入りました。
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その直後、危険牌の3索をつかんだ内川プロは岡田プロと親の魚谷プロに安全牌の6筒を切ってオリに回りました。
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すると、次巡に3筒をツモりました。3索を勝負していたら優勝でした。
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この一局は魚谷プロがあがって連荘。それでも内川プロは南4局3本場に發・ドラ3の満貫をあがってようやく勝利を決めました。
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2回戦の結果は内川50700、岡田30700、魚谷24600、瀬戸熊14000。
1回戦と2回戦の総合ポイントの最終結果は内川+86.2、岡田+21.3、魚谷-27.2、瀬戸熊-80.3です。
内川プロは最後に決めきれなかった場面もありましたが1・2回戦ともトップの見事な優勝です。
特に、1回戦オーラスの一萬トイツ落としは「手順マエストロ」の本領発揮で、素晴らしい打ち回しでした。