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内川プロ連闘連勝で復活の狼煙 最後の決め手は西単騎のインパチ【Мリーグ】

 「手順マエストロ」が連闘連勝で復活の狼煙を上げました。

 今季のМリーグで厳しい展開続きに苦しんでいたKADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎プロ。2023年12月18日(月)のMリーグ2023-24レギュラーシーズン第105戦と第106戦で続けてトップを獲得しました。

 この日を迎え、今季の内川プロの個人ポイントは-140.4。チームで一人だけマイナスに沈んでいました。

 巻き返しを期して臨んだ第105戦。跳満ツモで好スタートを切り、効果的な満貫のあがりで加点して勝利しました。

 勢いに乗って連闘した第106戦でも、手順マエストロの名にふさしい巧みなゲーム回しでトップ。2試合で149.2ポイントを獲得し、個人ポイントは9.2でプラスになりました。

 特に印象に残ったのは第106戦の南4局2本場であがった西単騎待ちのインパチです。連勝を確定した目の覚めるような一撃でした。

 第106戦は渋谷ABEMAS・白鳥翔プロ、BEAST Japanext・猿川真寿プロ、U-NEXT Pirates・仲林圭プロ、KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎プロの並び順。

 南4局2本場を迎え、持ち点は東家・内川50700、西家・猿川37000、南家・白鳥14200、北家・仲林-1900です。

 トップ目で親の内川プロの配牌。2着目の猿川プロとは13700点差。手を伏せずに連荘するならば大物手をあがりたいところです。

 内川プロは第1打に九萬を選び、筒子のホンイツに向かいました。

 2巡目に9筒、5巡目に南を重ねました。

 さらに、6巡目に中をツモり、7巡目に東を重ねてイーシャンテンです。

 8巡目にドラの4筒をツモり、白を外しました。

 9巡目に發と中を入れ替えました。

 いち早く聴牌したのは2着目の猿川プロです。10巡目に南・白のシャンポン待ちでリーチしました。

 猿川プロはリーチ・役牌・ドラ1の手。ツモって裏ドラが乗らなければ満貫止まりで内川プロを逆転できません。裏ドラが2枚乗った跳満ツモならばトップです。

 猿川プロはこの手に勝負を懸けました。

 その直後、内川プロが11巡目にドラの4筒を重ねて聴牌。現物の發を切って、西単騎待ちで黙聴に構えました。

 ホンイツ・チートイツ・ドラ2の親の跳満確定の手です。

 それでも、内川プロは無理せず、猿川プロのリーチに通っていない危険牌をつかめば、オリに回ると思っていました。

 ところが、あっという間に決着しました。

 ラス目の仲林プロが11巡目に西をツモ切って放銃。内川プロはホンイツ・チートイツ・ドラ2の18000点(+1600)です。

 猿川プロの逆転の夢を打ち砕き、連闘連勝を確定する内川プロの強烈な一撃でした。しかも、因縁の西で決めました。 

 内川プロがMリーグ2019-20レギュラーシーズンでTEAM雷電・黒沢咲プロの四暗刻西単騎待ちに放銃したことは、もはや伝説となっています。

 それだけに、西で内川プロがあがると麻雀ファンは盛り上がります。

 この一局を観戦していた雀友たちから大喜びのメールが相次いで送られてきました。


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