個人MVP争い常連の瑞原プロが魅せた巧みなかわし【Мリーグ】
「気高き女海賊」が今季も大活躍でした。
U-NEXT Piratesの2度目の優勝で幕を閉じたMリーグ2023-24。
3季連続でレギュラーシーズンの個人MVP争いを演じ、チームに貢献したのが瑞原明奈プロです。
2021-22で個人MVPを獲得。2022-23、2023-24はいずれも個人ポイント3位でした。
瑞原プロは今季、「ゴリラ麻雀」と称される力強いごり押しの攻めで注目を集めました。
さらに、相手の勝負手を不発にする巧みなかわしも魅力の一つです。
Mリーグ2023-24ファイナル第13戦で瑞原プロは、見事な打ち回しで麻雀ファンを魅了しました。
EX風林火山・松ヶ瀬隆弥プロ、U-NEXT Pirates・瑞原明奈プロ、赤坂ドリブンズ・渡辺太プロ、KADOKAWAサクラナイツ・渋川難波プロの並び順。
東4局を迎え、持ち点は東家・渋川38800、南家・松ヶ瀬23400、西家・瑞原20600、北家・太17200です。
ラス目の太プロに大物手が入りました。
3巡目に8索をツモり、索子のメンゼンホンイツ・一気通貫のイーシャンテンです。
3着目の瑞原プロも4巡目に白をポン。イーシャンテンになりました。
その直後、太プロが4巡目に6索をツモり、發単騎待ちで聴牌しました。
メンゼンホンイツ・一気通貫の満貫確定、ツモれば跳満の手です。
この試合を迎えた時点の総合ポイントは、1位のU-NEXT Piratesと2位の赤坂ドリブンズは365.8ポイント差ありました。
太プロは大差をつけられているので、瑞原プロからの直撃とチンイツへの手変わりを待ち、黙聴に構えました。
太プロは5巡目、場に1枚切れの北をツモりました。發と入れ替え、北単騎待ちでリーチに踏みきりました。
ここまでの捨て牌は9筒、6筒、4筒、白、發。鳴き仕掛けをしている瑞原プロは北を切っているので、直撃を狙えるという判断です。
瑞原プロは太プロのリーチをかわしにいきました。
6巡目に現物の4筒をチー。通しやすい8筒を切り、2筒単騎待ちで追いつきました。
瑞原プロは少ないリスクで太プロの一発を消し、場況であがりやすい筒子の単騎待ちに取りました。
瑞原プロは7巡目にあっさりと2筒をツモ。白・赤ドラ1の700、1300(+1000)です。
太プロの逆襲を阻止した技ありのかわしです。
瑞原プロの持ち点は24300点となり、2着目に浮上。さらに、勢いに乗ってこの試合でトップを獲得し、優勝を大きく手繰り寄せました。
U-NEXT Piratesは「船長」の小林剛プロをはじめ、鈴木優プロ、仲林圭プロもこのような巧みなかわしを得意としています。
U-NEXT Piratesらしさを感じた瑞原プロの4筒チーでした。
南家スタートの瑞原プロはやっぱり絶好調ですね。
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