白鳥プロ的確な白一鳴きせずの選択【Мリーグ】
白を一鳴きしない選択が的確でした。
渋谷ABEMAS・白鳥翔プロがMリーグ2024-25レギュラーシーズン第108戦でトップを獲得しました。
白鳥プロは2着目で迎えた南3局1本場。難しい判断を迫られた中、逆転に結びつけた打ち回しが見事でした。
渋谷ABEMAS・白鳥翔プロ、U-NEXT Pirates・鈴木優プロ、赤坂ドリブンズ・園田賢プロ、KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人プロの並び順。
南3局1本場を迎え、持ち点は東家・園田43000、西家・白鳥40200、北家・優11200、南家・寿人5600です。
直前に園田プロがトイトイ・發の7700点をあがり、白鳥プロを逆転してトップ目に立っています。
2着目の白鳥プロの配牌。「特急券」の白がトイツです。
白鳥プロは園田プロと2800点差。白の1000点(+300)を早めにあがり、園田プロの連荘を阻止して決定打を防ぎ、点差を縮めてオーラスに臨む選択があります。
一方、この局で逆転し、オーラスをトップ目で迎えたいところです。
難しい選択となった白鳥プロ。1巡目に三萬をツモり、2巡目に8筒を重ねました。
親の園田プロが3巡目、1枚目の白を切りました。
白鳥プロは微動だにせず、見送りました。一鳴きせず、メンゼンで手を進めます。
この判断が奏功しました。
3巡目に7索、4巡目に南を続けて重ね、あっという間にチートイツのイーシャンテンです。
白が1枚目に切られたときと比べ、トイトイも狙える好形になりました。チートイツにこだわらず、2枚目の白や場風の南を鳴くのも面白いです。
白鳥プロは5巡目に6索も重ね、2巡目から無駄ツモなく、チートイツの4索単騎待ちで聴牌しました。
待ちごろの単騎待ちの牌を探り、もちろん黙聴です。
すると、園田プロが6巡目に3筒をツモりました。
園田プロは筒子のリャンカンの受け入れを残し、4索を外して放銃。
白鳥プロはチートイツの1600点(+300)です。トップ目からの直撃で持ち点は42100点となり、1000点差でトップ目に立ちました。
南4局は優プロが園田プロとのリーチ合戦を制し、リーチ・ツモ・裏ドラ1の1000、2000をあがって終了。白鳥プロはトップを守りました。
第108戦の結果は白鳥41100、園田39100、優16200、寿人3600。
白を一鳴きせず、じっくりと逆転を狙った選択が、攻守のバランスとゲーム回しに秀でた白鳥プロらしくて良かったです。