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堀プロの光る勝負強さと安定感 男と女のデスゲーム優勝【麻雀最強戦】

 「小さな天才」の勝負強さと安定感が光りました。

 KADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾プロが2023年9月10日(日)の「麻雀最強戦2023 男と女のデスゲーム」で優勝し、12月の「麻雀最強戦2023 ファイナル」に進出しました。

 決勝では、勝負どころでめくり合いを制して抜けだし、リードをがっちりと守って逃げきり、2度目のファイナルです。

 A卓でKADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾プロ、渋谷ABEMAS・松本吉弘プロ、最高位戦日本プロ麻雀協会・土田浩翔プロ、最高位戦日本プロ麻雀協会・新津潔プロ、B卓ではKONAMI麻雀格闘倶楽部・伊達朱里紗プロ、渋谷ABEMAS・日向藍子プロ、セガサミーフェニックス・茅森早香プロ、セガサミーフェニックス・東城りおプロが対戦しました。

 A卓は堀プロ、松本プロが決勝進出しました。

 B卓は伊達プロ、日向プロが決勝進出しました。

 決勝は松本プロ、日向プロ、伊達プロ、堀プロの並び順です。

◎東場でめくり合い制し抜けだす

 堀プロは東1局1本場に鳴き仕掛けで索子のホンイツを聴牌。追いついてリーチした日向プロとのめくり合いに勝ちました。

 堀プロはホンイツ・東・ドラ1の2000、4000(+1300)をあがり、トップ目に立ちました。

 勝負どころとなったのは東4局。持ち点は東家・堀33800、南家・松本32000、北家・伊達18000、西家・日向16200です。

 堀プロと松本プロが激しくトップ目を争っています。

 2人の手が激しくぶつかりました。

 1600点差で2着目の松本プロが9巡目にカンチャンの2索待ちで先制リーチしました。

 松本プロはリーチ・一気通貫の手でツモれば満貫です。

 その直後、トップ目で親の堀プロも10巡目にカンチャンの6筒待ちで聴牌。ノータイムで追っかけリーチです。

 闘志のぶつかり合いのリーチ合戦はあっという間に決着。松本プロが10巡目に一発で6筒をつかみ放銃。堀プロはリーチ・一発・ドラ2の12000点(+1000)です。

 当面のライバルから直撃した堀プロは46800点となり、大きく抜けだしました。

 堀プロはその後も安定感ある打ち回しでリードを確実に守っていました。

 南3局を迎え、持ち点は南家・堀48000、北家・日向20700、西家・松本17600、東家・伊達13700です。

 2着目に27300点差つけている堀プロの優勝は濃厚と思いました。

◎個人MVPが一撃で猛追

 ところが、Мリーグ2022-23で個人MVPに輝いた伊達プロが強運の一撃を決め、堀プロに一気に迫ります。

 伊達プロは「345」の三色の3索・6索待ちでリーチし、高めの3索をツモりました。

 伊達プロはリーチ・タンヤオ・ピンフ・三色・ツモの6000オールです。

◎南3局1本場に最大の激しい攻防

 南3局1本場を迎え、持ち点は南家・堀42000、東家・伊達31700、北家・日向14700、西家・松本11600です。

 伊達プロは堀プロと10300点差まで迫りました。

 この一局では、激しい攻防が繰り広げられ、最大の見せ場となりました。

 思いきった二萬のトイツ落としで索子のホンイツ・チートイツに向かった日向プロ。11巡目に南単騎待ちでリーチしました。

 日向プロはリーチ・ホンイツ・チートイツ・ドラ2の倍満確定の手。あがれば、オーラスで逆転優勝のチャンスが大きく膨らみます。

 ツモって裏ドラが2枚乗れば三倍満でトップ目に浮上します。

 南は山に2枚残っていました。

 トップ目の堀プロがこのリーチにすかさず対応。12巡目に六萬をチー。喰いタンの4筒・7筒待ちで追いつきました。

 手の進まない伊達プロは我慢してオリに回りました。

 堀プロは13巡目に場に1枚切れの西をつかみました。日向プロの自風で危険牌です。長考の末、現物の6筒を外して聴牌を崩しました。

 すると、日向プロが13巡目に切ったのは4筒。堀プロが西を押していればあがりでした。

 けれども、高い手の入っていることが確実の日向プロに対し、トップ目の堀プロが西を勝負するのは極めて難しいと思います。

 堀プロは15巡目に「お帰り」で6筒をツモ。日向プロに4筒が通ったので筋の7筒を切り、西単騎待ちの形式聴牌に取りました。

 堀プロは16巡目に4索をツモりました。これも日向プロに危険牌です。5筒を切り、再び聴牌を崩しました。

 攻守のバランスがしっかりとした打ち回しです。

 ラス目の松本プロはツモり四暗刻のイーシャンテンでした。

 16巡目に3索をツモり、残り巡目も少ないので四暗刻を断念。2索を外して西・中のシャンポン待ちでリーチしました。

 松本プロはツモって裏ドラが1枚乗れば、リーチ・三暗刻・ツモ・ドラ1・裏ドラ1の跳満です。

 日向プロは南をツモれません。

 堀プロは17巡目に一萬をツモり、四萬と入れ替えました。そして、18巡目に8筒をツモった手牌です。

 堀プロは4索か西を切れば、またも形式聴牌です。けれども、西は松本プロに放銃となります。

 堀プロは聴牌料をほしい気持ちをぐっと抑え、6筒を切りました。

 日向プロと松本プロはあがれず、2人聴牌で流局。

 最大の「難所」を乗りきった堀プロはその後、最後までリードを守り、2019年以来のファイナル進出です。

 最終結果は堀45500、伊達29200、日向14500、松本11100です。

 持ち前の勝負強さでMリーグのライバルやベテラン強豪を破った堀プロ。ファイナルでは優勝候補の一人として、麻雀ファンの注目を集めることでしょう。

 


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