千載一遇のチャンス活かす篠原冴美プロのリーチ攻勢【麻雀最強戦】
千載一遇のチャンスを活かして栄冠に輝きました。
日本プロ麻雀協会・篠原冴美プロが2023年7月9日(日)の「麻雀最強戦2023 女たちの殴り合い」で優勝し、「麻雀最強戦2023 ファイナル」に進出しました。
近代麻雀の読者投票1位に選ばれ、今回の出場権を獲得した篠原プロ。「挑戦者」としてリーチ攻勢を貫き、勝利しました。
A卓でBEAST Japanext・菅原千瑛プロ、日本プロ麻雀協会・篠原冴美プロ、日本プロ麻雀連盟・内田みこプロ、日本プロ麻雀連盟・杉浦まゆプロ、B卓では最高位戦日本プロ麻雀協会・小宮悠プロ、日本プロ麻雀連盟・仲田加南プロ、日本プロ麻雀連盟・清水香織プロ、日本プロ麻雀協会・三浦ももこプロが対戦。
菅原プロ、篠原プロ、小宮プロ、仲田プロが決勝に進出しました。
◎ダブルリーチかわす逆襲
決勝は小宮プロ、仲田プロ、菅原プロ、篠原プロの並び順。
東1局に親の小宮プロからダブルリーチがかかりました。
4索・7索待ちで高めの4索をツモれば、ダブルリーチ・ピンフ・一気通貫・ツモの6000オールです。
小宮プロにとって開局早々、優勝にぐっと近づく手が入ったものの、なかなかあがれません。
篠原プロが安全牌を切りながら15巡目に追いつき、5索・8索待ちで聴牌しました。
ツモ番が残りわずかの終盤。8索は小宮プロの現物です。
それでも、篠原プロは果敢にリーチしました。
菅原プロが一発を消したものの、篠原プロは16巡目に5索をツモりました。リーチ・ピンフ・ツモ・ドラ1の1300、2600(+1000)です。
親の小宮プロのいきなり決定打となるダブルリーチをかわし、価値の高い逆襲のツモあがりとなりました。
篠原プロは東2局でも役もドラもない3筒・6筒待ちの手でリーチ。菅原プロとの2人聴牌で流局となりました。
篠原プロは緊張感たっぷりの面持ちで、牌さばきも少し震えるときがありました。けれども、タイトル経験のある3人を相手にひるまず、攻め続けようという意気込みの伝わる連続のリーチです。
篠原プロは東3局1本場(供託2)は鳴き仕掛けで加点しました。
自風の南と役牌の發を次々とポン。5筒・8筒待ちで聴牌し、5筒をツモりました。
篠原プロは南・發の700、1300(+2300)です。
東4局は仲田プロがリーチ・ドラ1の2600点を索子のホンイツの手を聴牌していた篠原プロから打ち取りました。
◎果敢なペンチャン待ちリーチ
南1局は小宮プロと仲田プロの2人聴牌で流局。勝負どころとなったのは南1局1本場です。
持ち点は北家・篠原32600、南家・仲田25500、西家・菅原21300、東家・小宮20600です。
トップ目の篠原プロは7巡目にいち早く聴牌。ペンチャンの七萬待ちでリーチしました。
ラス目でオリなしで向かってきそうな親の小宮プロらの反撃が予想されます。待ちもペンチャン待ちでリスクは大きいですが、果敢にリーチに踏みこみました。
この試合で篠原プロはメンゼンで手が入れば、徹底してリーチ攻勢を続けます。
親の小宮プロが12巡目に7索をツモった手牌です。
小宮プロは七萬を切り、八萬の単騎待ちでリーチしました。
小宮プロはこの七萬で放銃。篠原プロは裏ドラが1枚乗り、リーチ・ドラ1・裏ドラ1の5200点です。
ペンチャン待ちのリーチで加点し、リードを広げたことは大きかったと思います。
◎南2局にダメ押しのリーチ
さらに、篠原プロは南2局にダメ押しのリーチをします。
持ち点は西家・篠原38100、東家・仲田25500、南家・菅原21300、北家・小宮15100です。
篠原プロはいち早く6巡目にカンチャンの五萬待ちで聴牌しました。
「567」の策子のイーペーコー完成なので出あがりできます。篠原プロは黙聴に構えました。
7巡目に三萬を引き入れ、六萬を切って二萬・五萬待ちでリーチです。
両面待ちになって黙聴を続行せず、試合を決めにいきました。「リーチ、リーチ、リーチ」のまさに「攻めダルマ」です。
3着目でまだ親番のある菅原プロが篠原プロのあがりを阻止にいきました。10巡目にダブ南をポン。2索・5索待ちで聴牌です。
ラス目の小宮プロも10巡目にカンチャンの7索待ちでリーチです。
あがり競争を制したのは篠原プロです。11巡目に五萬をツモりました。
裏ドラがなんと9筒。篠原プロはリーチ・ピンフ・イーペーコー・ツモ・裏ドラ2の3000、6000(+1000)です。決定打となりました。
篠原プロは南3局に鳴き仕掛けでホンイツの2000点を菅原プロからあがり、ラス親の南4局はノーテンで流局。しっかり逃げきりました。
オーラスでは、仲田プロが四暗刻のイーシャンテンまでこぎ着け、見せ場を作ったもののノーテンに終わりました。
最終結果は篠原52100、菅原19300、仲田18500、小宮11100です。
篠原プロはの戦い方は、チャレンジャーの立場で臨む短期決戦・一発勝負の参考となるような攻めの打ち回しでした。
投票してくれた読者、ファンの応援を強い力にした格別の勝利だったと思います。
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