
亜樹プロ今季第1号の役満あとわずかに届かず【Мリーグ】
今季第1号の役満にあとわずかに届きませんでした。
2024年2月16日(金)のMリーグ2023-24レギュラーシーズン第167戦の南2局です。
あがり牌4枚が全て山に残っていたにもかかわらず、EX風林火山・二階堂亜樹プロのツモり四暗刻のリーチは実りませんでした。
第167戦はEX風林火山・二階堂亜樹プロ、セガサミーフェニックス・醍醐大プロ、渋谷ABEMAS・松本吉弘プロ、KADOKAWAサクラナイツ・岡田紗佳プロの並び順。
南2局を迎え、持ち点は南家・松本31600、東家・醍醐28200、北家・亜樹25000、西家・岡田15200です。
3着目の亜樹プロは1巡目に一萬を重ね、いきなりチートイツのイーシャンテンです。

亜樹プロは四萬が暗刻。もちろん四暗刻が視野に入っています。
今季のМリーグでは役満が出ていません。あがれば第1号です。
トップ目の松本プロは3巡目に2枚目の發をポン。索子のホンイツに向かいました。

ここから索子のツモが伸びます。
松本プロは4巡目に3索、5巡目に9索を暗刻にして、あっという間にイーシャンテンです。

一方、亜樹プロは3巡目に三萬をツモり、5巡目には4枚目の四萬を引き入れました。

四暗刻だけでなく、1索のトイツを落とせば、赤ドラが1枚ある跳満確定の萬子のチンイツも狙えます。
松本プロは6巡目にカンチャンの7索をずばっとツモり、東単騎待ちでいち早く聴牌しました。

2枚目の發を鳴いた後、3連続で索子の有効牌を引き入れています。
その直後、亜樹プロが6巡目に3枚目の五萬をツモった手牌です。

1索のトイツ落としで萬子のチンイツに向かうか、四暗刻狙いを続けるのか、頭を悩ませる難しい決断を迫られました。
亜樹プロは長考後、四萬を暗槓しました。新たなドラは東です。

リンシャン牌からツモったのがなんと1索。一萬・八萬のシャンポン待ちでツモり四暗刻のリーチです。

ツモが縦系の場で一萬・八萬は山に4枚全て残っていました。
亜樹プロは昨季も四暗刻をあがっています。
今季の役満第1号の誕生は濃厚と思っていました。
ところが、先に東単騎待ちで聴牌していた松本プロが阻止しました。
松本プロは東がドラになったので、ホンイツ・發・槓ドラ2の満貫確定の手です。
7巡目に一発で無筋の六萬を押し、果敢に亜樹プロのリーチに向かっていきました。

松本プロは8巡目に7索をツモり、東を切りました。

東単騎待ちから5索・7索・8索待ちに変えました。新ドラの東を外したので満貫ではなくなりましたが、あがりやすさを優先しました。
この判断がずばりでした。
待ちを変えた直後、ラス目で下家の岡田プロが8巡目にドラの2筒をツモった手牌です。

四萬は亜樹プロが暗槓しているので、あがり牌は一萬だけです。
それでも、岡田プロは裏ドラを1枚多く見られるので、強気に7索を切ってリーチしました。

岡田プロはリーチ宣言牌の7索で放銃。松本プロはホンイツ・發の5200点(+1000)です。

役満を阻止した値千金のあがりです。
暗槓の選択がばっちり決まっただけに、亜樹プロはさすがに悔しさを隠せませんでした。
第167戦の結果は松本47300、亜樹29800、醍醐24700、岡田-1800。
役満を阻止した松本プロはトップ、逃した亜樹プロは2位でした。
今季はレギュラーシーズンの終盤になってもなかなか役満のあがりがありません。いつ第1号が出るか注目です。