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驚嘆の一撃で寿人プロ魔力の親満【Мリーグ】

 「魔王」の名にふさわしい驚嘆の一撃です。

 2023年11月13日(月)のMリーグ2023-24レギュラーシーズン第65戦です。KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人プロが東2局1本場で親満をあがりました。

 切り牌とツモがかみ合わないヨレツモをこらえ、紙一重で放銃を回避。まさに、魔力を発揮し、あがりの道はこれしかない魔王ならではの強烈な打ち回しでした。

 セガサミーフェニックス・醍醐大プロ、KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人プロ、BEAST Japanext・鈴木大介プロ、EX風林火山・二階堂亜樹プロの並び順。

 東2局1本場(供託2)を迎え、持ち点は西家・亜樹26700、北家・醍醐26100、東家・寿人25500、南家・大介19700です。

 3着目で親の寿人プロは6巡目にカンチャンの4索を引き入れ、イーシャンテンです。

 8巡目に赤五萬をツモって六萬を外し、ドラ1枚、赤ドラ2枚の親満を狙える手になりました。

 9巡目に3索をツモ切り。10巡目に八萬をツモって3筒を外しました。

 11巡目に8筒をツモって1筒を切り、さらに好形になりました。

 2着目の醍醐プロにもドラを2枚持ち、「234」の三色が狙えるチャンス手が入っていました。11巡目に五萬をツモった手牌です。

 醍醐プロは萬子の伸びと索子のくっつきに懸け、「234」の三色を見切って4筒を外しました。

 この後に3筒をツモったら激痛でしたが、この選択は的中しました。

 醍醐プロは14巡目に3索をツモり、1索・4索待ちでいち早く聴牌。迷わずリーチしました。

 1索・4索は山に4枚残っていました。

 一方、寿人プロはヨレツモが続き、なかなか聴牌できません。

 12巡目に六萬をツモり、8筒を切りました。

 13巡目に4筒をツモり、六萬を切りました。

 14巡目に七萬をツモり、4筒を切りました。

 醍醐プロからリーチがかかった直後の15巡目には、現物の二萬をツモ切りです。

 寿人プロは16巡目に九萬をツモってようやく聴牌。ピンフのつかない不本意な7索単騎待ちです。

 寿人プロは手変わりを待ち、黙聴に構えました。

 すると、トップ目の亜樹プロが16巡目に5筒を引き入れ、七萬を切って聴牌。4索・7索待ちで追いつきました。

 亜樹プロはタンヤオ・ピンフ・ドラ1の手。こちらも黙聴に取りました。

 寿人プロは7索が浮いています。

 手が変化して切れば亜樹プロに放銃。絶体絶命のピンチです。

 寿人プロが17巡目に4索をツモりました。

 3索、4索、7索のいずれかを切れば聴牌を維持できます。しかし、4索と7索は亜樹プロに放銃です。

 寿人プロは3索を外しました。紙一重で放銃を避け、しかもカンチャンの6索待ちで「567」の三色を聴牌しました。

 6索は山に1枚だけありました。

 巡目も深く流局と思いきや、最後に劇的なドラマが待っていました。

 亜樹プロが17巡目にラス牌の6索をつかみました。

 醍醐プロには3索と9索が通っていて、2索と5索は通っていません。亜樹プロは6索をツモ切って放銃。

  寿人プロは三色・ドラ1・赤ドラ2の12000点(+3300)です。

 「これがあがれるのか」と恐ろしさを感じる魔王の一撃です。

 この親満で寿人プロはトップ目に浮上。リードを広げていたものの、亜樹プロがオーラスのラス親でチャンス手を次々とものにして連荘し、逆転されました。

 第65戦の結果は亜樹49300(流局の供託1含む)、寿人43800、醍醐11500、大介-4600。

 寿人プロは2位にとどまったものの、この親満は多くの麻雀ファンを魅了したと思います。

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