瀬戸熊プロ決定打となる的確な鳴き仕掛けの跳満【Мリーグ】
TEAM雷電・瀬戸熊直樹プロが得意のチートイツと、的確な鳴き仕掛けの2発の跳満でトップを獲得しました。
2023年10月24日(火)のMリーグ2023-24レギュラーシーズン第43戦です。
特に、瀬戸熊プロが親の赤坂ドリブンズ・渡辺太プロから直撃。決定打となった南2局の鳴き仕掛けは秀逸でした。
第43戦はTEAM雷電・瀬戸熊直樹プロ、赤坂ドリブンズ・渡辺太プロ、渋谷ABEMAS・松本吉弘プロ、KADOKAWAサクラナイツ・岡田紗佳プロの並び順です。
瀬戸熊プロが1発目の跳満を決めたのが東3局1本場(供託1)です。
持ち点は北家・渡辺32000、西家・瀬戸熊23000、東家・松本22000、南家・岡田22000。
2着目の瀬戸熊プロが6巡目、場に2枚切れの北をツモった手牌です。
瀬戸熊プロはチートイツとツモり四暗刻の両天秤で、安全牌としても地獄待ちの牌としても使える北を残し、三萬を外しました。
この選択がずばり的中です。
瀬戸熊プロは7巡目にも続けて北を引き入れ聴牌。暗刻の1索を1枚外し、チートイツのドラの七萬単騎待ちでリーチしました。
トップ目の渡辺プロが9巡目に追いつき、2索・5索・8索待ちで追っかけリーチしました。
2人のめくり合いは瀬戸熊プロに軍配が上がりました。
瀬戸熊プロは11巡目に七萬をツモ。リーチ・チートイツ・ツモ・ドラ2・赤ドラ1の3000、6000(+2300)です。
瀬戸熊プロの持ち点は37300点となり、トップ目に浮上しました。
瀬戸熊プロが決め手となる鳴き仕掛けを見せたのは南2局。持ち点は北家・瀬戸熊42500、東家・渡辺28600、南家・松本14600、西家・岡田14300です。
トップ目の瀬戸熊プロが5巡目に急所の6索を引き入れた手牌です。
瀬戸熊プロはドラが1枚、赤ドラが2枚あるチャンス手。北を切り、目いっぱいに構えました。
瀬戸熊プロは6巡目に6筒をチー。この思いきりの良い鳴き仕掛けの判断が秀逸でした。
瀬戸熊プロは9巡目に絶好のタブドラ・赤5索を引き入れ、カンチャンの七萬待ちでいち早く聴牌しました。
なんとタンヤオ・ドラ2・赤ドラ3の跳満確定の手になりました。
ところが、2着目で親の渡辺プロが10巡目に追いつき、カンチャンの二萬待ちでリーチしました。
瀬戸熊プロが10巡目にツモったのが八萬です。
渡辺プロの捨て牌には六萬と七萬があります。
瀬戸熊プロが五萬を切れば、親の現物の四萬・七萬待ちに取れます。
しかし、親のリーチに通っていない五萬を押せば、瀬戸熊プロの聴牌は他家に見え見えになります、
瀬戸熊プロは長考後、現物の六萬を切り、五萬・八萬のシャンポン待ちを選びました。
これもすばり的中しました。
渡辺プロは13巡目に八萬をつかみ放銃。瀬戸熊プロはタンヤオ・ドラ2・赤ドラ3の12000点(+1000)です。
瀬戸熊プロの持ち点は55500点となり、2着目の渡辺プロとは39900点差。リードを大きく広げました。
その後、岡田プロが追い上げたものの及ばず、瀬戸熊プロは2勝目です。
第43戦の結果は瀬戸熊48100、岡田36600、松本19800、渡辺-4500。
メンゼン・高打点の打ち手として知られる瀬戸熊プロの柔軟な鳴き仕掛けがとても印象に残る一局でした。