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百日紅も月桂樹も椿の木も金木犀もどれも膜が張っていて薄暗い。死んでいく木をいくつも見てきた。
猫の骨、煉瓦、ミミズ。
ひとつ、土の匂いだけは幸せだった。
人それぞれの悲しみに、「人それぞれだから」と背を向け逃げる。誰にも理解されないことなんか無いという現実こそが苦しい。苦悩もせめて私だけのものでいて欲しいのに。酷くちっぽけなことを自覚してこの負にまた埋まる。
広い世界の話で返されると、私は私の世界の話をしてるのにといつも思う。
悲しかったから好きになったんだよ、だけど悲しくなくても同じものを同じように好きになれるんだね。
素敵な物語で昇華させないで。
喜ばせたくて言ってるんじゃない本当の言葉。
集団の中にいる時、みんなはSSRで自分だけNみたいな気持ち。
あなたの透けた前髪の奥に見える水色の光がゆらゆら揺れて綺麗に溶けた。
悲しみの根源を抉るような音楽が好き。
あなたはもがき苦しんで、冴えない法廷画になる。
心に溜まる澱のようなものなんだって言ってた。
備蓄のある家に憧れがある。
手書きの文字から溢れる育ちで赤面症は加速。
どこに行くにも鼓動を感じる。
誰かの影を背後霊みたいに背負って生きる。
言われても無い言葉への言い訳を考え続ける。
異常な自意識が私をここまで連れてきた。
全てに心からありがとうなんて思えるわけないよ。