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産後ケアを受けることになった話
最近よく聞く産後ケアという言葉。
「産後ケア」とは、出産後、慣れない育児に疲れてしまいがちなママのために、育児の支援や心身のケアをしてくれるサポートのことです。行政や民間でも、産後ケア事業として支援の輪が広がっており、母子の健康促進のために重要なケアとして、注目されています。自治体の産後ケアセンターや助産院、病院、民間の産後ケア施設などで行われており、ケアに当たるのは看護師や助産師、臨床心理士、保育士、栄養士などの専門家です。ママの心理的ケアや身体的ケア、育児支援、育児についての相談や指導、生活の相談や支援など、さまざまなサポートを受けることができます。
私は里帰り出産1ヶ月、その後夫も2ヶ月育休を取っていた。
夫は私より細やかな性格で、正直育児に関しても私よりよっぽど頼りになる存在。
授乳以外は全て完璧にこなせる夫と息子との2ヶ月は、それは楽しい日々だった。
家庭訪問してくださった助産師さんを出迎え、いそいそとお茶を出し、助産師さんと私がゆっくり話せるように息子をあやし始めるという完璧ムーブをこなす夫を見て助産師さんはこう言った。
「まぁお母さん、これは旦那さんの育休明け大変だわ。実家はどちらも遠方なのよね。産後ケアサービスや産後ドゥーラさん、シッターさんのサービスを旦那さんの復帰直後に固めた方がいいですよ」
そうなのだ。うちは実家、義実家ともに遠方のため、夫の育休明けは正真正銘のワンオペ。
そうは言っても育休を取っているわけだし、子が3ヶ月になった後も夫も土日は休みであるわけだし、産後ケア施設なんて使う権利があるのだろうか?
複数子供がいてもっと大変な思いをしている人や、24時間ワンオペの人、もしくはどこかのセレブ奥様の使うものだと思っていた。
まぁ、夫の復帰後は数週間1人で頑張って、疲れたら実家に帰ればいいし!と軽く考えていたが、その時の助産師さんの目はいやに真剣だった。
こうして重い腰を上げて産後ケア施設を探し、区の助成を受けて、デイサービス1回、2泊3日、3泊4日と3回の産後ケアを予約。
区の助成を受けるにも、まずは利用登録をして助成に使う番号を発行してもらい(2週間ぐらいかかる)、そこから利用したい施設にアポを取り(施設によっては争奪戦、予約するのも大変!)ようやく利用となる。
自治体や施設によって利用できる月齢が定められており、私の区だと4ヶ月未満の施設が多かった。
というわけで妊娠中に助成番号は発行してもらうのがおすすめ。
夫の復帰後、この助産師さんのアドバイスに夫婦でものすごく、ものすごーく感謝することになった。
続く
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