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格安ホステル内の民族意識


海外試住×職業体験プログラム 「ノマドニア」を卒業してもなお、2週間ほどジョージアに留まっておりました。ノマドニア同期の仲間たちはみんなそれぞれの場所に旅立ってしまったため、仕方なくシェアハウスから格安ドミトリーへお引越し…
私のトビリシの拠点にもなった宿泊場所の備忘録になります。思ったことを思ったままに書き残していくのでフェミの人は帰ってね。きっと不快になります。

ジョージアの物価と私のホステル


「月5万円で生活できる」
これはもう無理だとみんな気付いているみたいだから一旦置いておきます。
1ヶ月半住んでみて、ジョージアの物価は日本よりは安いくらいだと感じています。おしゃれなカフェやレストランは日本と変わらない値段だけど、自炊をするとなった時の食材はとても安くてたくさんお料理を作りました。ホテルは今の東京よりはかなり安いはずだけど、東京をはじめとする日本のホテル価格が上がりすぎてもはやよく分かりません。

ノマドニア期間中に少し街から離れて1週間単位でAirbnbを借りた時は鍵付き個室ありのシェアハウスが1泊1800円くらいでした。結構破格なはず。かなり良かった。
トリップドットコムでホテル検索をした感じだとドミトリータイプは1泊1200円〜2200円、個室のホテルタイプは1泊3000円〜がスタンダードな気がしました。
そんななか私のホステルは
なんと1泊800円
ドミトリータイプではあるものの、カーテンを閉めると完全に個室のような形になるので、一目惚れして結局2週間近く滞在することになりました。

しっかりした作りのベッド


のぞみバーやリバティースクエアまで歩いて行けるので立地もまずまずで、毎日のようにのぞみバーに通いました。
大人気のホステルで、常にたくさんの人がいました。

ホステル→家に

なにせ2週間もいたのでホステルというかほぼ家。慣れてくるにつれ、どんどん私は自由になっていきました。

可愛い女の子として過ごした3日間

「可愛い女の子」というか「可愛い女の子になることを目指して」の方が正しいです。すみません。
ホステルは、カーテンを開けて一歩自分のスペースから出たらそこは共用スペースということで、すごく気を遣いながら過ごしました。
朝起きて顔を洗いメイクをし、紅茶とブルーベリーで朝ごはんを済ませてひたすら共用スペースでパソコン作業をしました。
英語はもちろん、ロシア語で話しかけられたら作業の手を止めてなんとかアプリで翻訳をしながら会話をしました。
できるだけニコニコ過ごしたので、変なロシア人に執着されて大変な思いをしました。私はヘルシーに朝ごはんを済ませたいのにアイスを渡されたら、作業しながら軽く食べたいのに桃と包丁をくれたり、水の方が飲みたいのに永遠とジュースを注がれたり…挙げ句の果てには私のベッドスペースのカーテンも開けられました。

おやつにしては多すぎなのよ


ホステルのみんなはそのロシア人のことを"crazy”と言っていて、ロシア人がいなくなった後に私に話しかけてきました。
「大丈夫?」的な
いやもっと前に助けてくれよと思いながらもなんとなくやり過ごしました。

顔も洗わずに過ごした2日間

仕事がバタついてきて外に出かける暇もなくなり、朝から晩まで共用スペースでパソコン作業をしていました。化粧どころか顔を洗う気も起きずに起きたままの姿でロビーに座っていました。

割とお気に入りの作業スペース


ずっとロビーにいたからか、毎日食事を分け与えてもらうことができました。特にオーナーは次から次へと私の皿に料理を盛り付けてきました。
「ボナペティ」って話しかけてくれるどこの国かわからない人の優しいトマトスープは特に美味しかったなぁ。あの人の栄養たっぷりスープに支えられて今の私があります。

大好きな優しいスープ



ここで私気付いた。
あれ?化粧って何のためにしてんの?

日本では可愛い子が圧倒的に良いサービスを受けれると思っていて、そのおこぼれに預かるために私は容姿をできる限り整えて外出していました。でもこのホステルではそんなこと関係ない。「存在してるだけでいいんだよ」って言ってもらえている気がして本当に嬉しかったです。
フリーランスを目指していく中できっと私には一歩も外に出ない日が山ほどあるでしょう。そんな日でも、ぬぼーっとしている私でも変わらず自分を愛していこうと思います。

キュートな中国ガールと過ごした1日

taker気質の私ですが、やっとgiveのチャンスが舞い込んできます。環境の悪さに耐えかねてホステルを出ようと思った最後の夜、共用スペースで困っている中国人の女の子を発見しました。もちろんすぐ話しかけます。女の子「レイ」はあまり英語が話せない様子。Googleマップも上手く使いこなせずに、夜ご飯をどこで食べようか悩んでいました。私は夜ご飯にインド人からカレーをもらった後でしたが「一緒にご飯食べよう」と彼女をのぞみバーに連れて行きました。
彼女がのぞみバーを楽しめたかは定かではありませんが、私と彼女はすっかり打ち解けて次の日私の家に泊まりに来るまでになりました。
あの日のぞバで私と彼女に優しくしてくれたみんな、ありがとう!マドロバ!

爪から伝わるGAL


ちなみに彼女とホステルで過ごした夜は特に誰からも話しかけられることはありませんでした。やっぱり女の子が1人でいるとみんな話しかけたくなるのかな?などと考えています。

ホステルで芽生える仲間意識

激安ホステルが故に、観光目的のみで泊まりに来る人はそう多くありません。戦争から逃げてきたロシア人(もはや住んでる)や、明らかにお金のなさそうなバックパッカー、YouTuberの卵のような人など、たくさんの人がいました。

共同体は敵が作る

ホステルの住人たちはすごくフレンドリーで、お互いをいつも気遣っていました。私はたくさんのものをみんなから貰ったけど、彼らは私以外ともたくさんのものをシェアして笑い合っていました。
そしてこの共同体の仲の良さは「敵」あってこそなのではないかと思います。
その敵は、変わったホステルの住民だったり、各々が抱える貧しさだったりと様々ですが、敵と相まみえることで『格安ホステル』という集団への帰属意識が高まり、住人たちは一体感を形成しているように感じます。

実際に私も最初の滞在から1週間すぎた頃には、ゲストの案内の手伝いもしていました。気付けば「オーナーに優しくしてもらってるしこのくらいなんでもないよ、みんな笑顔で暮らすのが一番だね!」という気持ちに…
振り返ってみるといつの間にか私もこの集団の一員になっていました。

本来のナショナリズム

ナショナリズムと聞くと「国家」を思い浮かべてしまうのですが、どうやら本来の意味とは異なるらしいのです。国家はナショナリズムの延長を指した日本語訳であり、本来のナショナリズムは共同体という意味をつ"nation”からきています。


あれ?これ何書きたかったんだっけ?
多分ナショナリズムについての解釈が韓国をはじめとする各国で異なっているみたいなことだったんだけど…
うん無かったことにしよう。

ギブアップ

ここまで書いてみて、頭の記憶だけを頼りにして、文献もなしに難しいことを書くのは無理だとわかった。寂しい脳みそ。どんまい。
でも2週間のホステル生活での出来事や、感覚的な違和感を書き記せたので私は満足です。
贅沢なメモということで。

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