お笑いとの出会い

ボケ：「いや〜、ツッコミくん！俺、ついに気づいちゃったんだよね！」
ツッコミ：「また何に気づいたんだよ、ボケさん。」
ボケ：「俺、お笑いに選ばれし者だったってことに！」
ツッコミ：「誰が選んだんだよ！そんな選挙聞いたことないぞ！」
ボケ：「いやいや、これはもう運命みたいなもんよ。赤ちゃんの俺に神様が言ったんだよ、『お前はボケだ』って！」
ツッコミ：「赤ちゃんに言っても分かんねぇだろ！しかもそんな神様聞いたことないわ！」

ボケ：「俺、赤ちゃんの頃ハイハイしないでツッコミに突っ込んでたのよ！」
ツッコミ：「意味わかんねぇ！赤ちゃんが何にツッコむんだよ！」
ボケ：「例えば、母ちゃんが『あら、かわいいわね〜』って言ったら、俺が『具体的にどこが！？』って！」
ツッコミ：「赤ちゃんのメタ発言じゃねぇか！母ちゃん困るだろ！」

ボケ：「で、保育園でもみんな泣いてたけど、俺だけ笑い取ってたんだよ。」
ツッコミ：「保育園で笑い取るって何してたんだよ？」
ボケ：「『赤ちゃんあるある漫談』やってたの！」
ツッコミ：「赤ちゃんあるあるって何だよ！そんなん赤ちゃんしか笑わねぇだろ！」
ボケ：「例えば、『ミルク飲んでる途中で寝ちゃって気づいたらまた飲んでる〜』とか、『オムツ替えられてる時、保育士さんと目が合って気まずい〜』とか！」
ツッコミ：「細かい！でも赤ちゃんしか共感できねぇ！」

ボケ：「でも、本当の運命の出会いは小学校のとき。」
ツッコミ：「お笑いとの運命の出会いね。どういうことだ？」
ボケ：「給食の時間、牛乳飲んでたら友達が『笑わせてみろよ』って言ったの。」
ツッコミ：「小学生にしてはハードル高いな！」
ボケ：「で、俺、牛乳を鼻から噴射してウケたんだよ！」
ツッコミ：「それただの事故だろ！笑いじゃなくてただの噴射だわ！」
ボケ：「いや違う！俺、噴射の角度を3回計算してたから！」
ツッコミ：「お前、何にその才能使ってんだよ！」

ボケ：「その日からあだ名が『ミルクジェットボケ』になって…！」
ツッコミ：「小学生らしいけど、人生に絶対響くぞ！」
ボケ：「まぁ、お笑いの原点はそこで生まれたわけよ。」
ツッコミ：「じゃあ俺との出会いはどうなんだよ？」
ボケ：「ツッコミくんとの出会い？それはまさに天啓だったね！」
ツッコミ：「なんだよ天啓って。どんな感じだったんだ？」
ボケ：「お前を見た瞬間、『こいつ、ツッコミ顔してる！』って！」
ツッコミ：「だからツッコミ顔って何だよ！普通の顔だろ！」

ボケ：「いや、なんていうか、ツッコミたくなる顔？」
ツッコミ：「お前の発言のせいだわ！」

ボケ：「でもさ、俺たちがこうやって漫才できてるんだからさ、運命だよ！」
ツッコミ：「まぁ、そうだな。」
ボケ：「今では、俺もお前もお笑い界のスーパースター…！」
ツッコミ：「誰がスターだよ！鼻から牛乳噴射してた頃から全然進化してねぇじゃねぇか！」

ボケ：「でも、次のライブで『ミルクジェット復活』やろうと思ってる！」
ツッコミ：「やめろ！」
ボケ：「今度は炭酸水でやる！」
ツッコミ：「進化する方向おかしいだろ！」