【アークナイツ】危機契約#10「塵還」ロビー曲 和訳と意味を考えてみる
はじめに
アークナイツは危機契約のシーズンごと専用の曲をゲーム内のロビーで流している。
そのどれもがクールで、危機契約の楽しみの一つになっているドクターも少なくないだろう。
一方で、全て英語なので雰囲気だけを楽しんでいる状態の方もいるだろう。私も含め、そんな人たち向けに和訳と意味の考察をまとめている。
今回は『OPERATION CONTRACT』の和訳を行っていく。以下のサイトは公式が出している楽曲がフルで聴けるサイトである。
https://monster-siren.hypergryph.com/music/306837
本和訳記事は、公式が発表しているガイドラインに基づき作成しております。不備等がございましたらコメント等でご連絡ください。
※サムネイル画像は公式Xの告知ポスト引用させていただきました。
楽曲情報
作詞: Erik Castro
作曲: David Lin
歌: X. ARI
リリース(日本):2023/2/3
登場作品:アークナイツ(Hypergryph · Yostar スマートフォン向けゲーム)
※歌のX. ARiさんはWのテーマソング『Renegade』も歌っている(し作詞もしている)。過去にこの曲も和訳/考察をしたので興味があればぜひ。
歌詞(和訳)
以下の和訳はサイト筆者が書いたものであり、公式からの情報ではないことにご注意ください。
肺に穴が空くほど叫ぼう
これはビートだ 戦いを鼓舞するための
内に秘めた思いも曝け出して
奴らにも鬨の声が聞こえるだろう
止まらぬ雷轟のような
奴らを玉座から引きずり降ろし、苦渋を味わわせてやる
私たちは最前線で立ち向かっていく
武器が無くたって決して逃げずに
奴らは気づいていない もう勝てる見込みなんてないこと
奴らはエサに過ぎない そして私たちは血に飢えている
昔なら危機を前に怖気づいていた
もっと勇気があればと夢見ていた
でも今はもう何も怖くはないんだ
君という守護天使がいるのだから
輝く後光と共に
君がそばで見守ってくれている
輝く後光と共に
君は私の守護天使なんだ
敵の背後を取ると
体の震えが止められないんだ
君のために戦えるなんて,この上ない幸せなんだから
私たちは最前線で立ち向かっていく
武器が無くたって決して逃げずに
奴らは気づいていない もう勝てる見込みなんてないこと
自分たちはエサだってこと そして私たちは血に飢えていることに
昔なら危機を前に怖気づいていた
もっと勇気があればと夢見ていた
でも今はもう毅然として立ち向かえる
君という守護天使がいるのだから
輝く後光と共に
君がそばで見守ってくれている
輝く後光と共に
君は私の守護天使なんだ
何度どん底に落ちたことか
何度心が折れたことか
それがあの時の私に残された唯一の道だった
でも立ち直れる 夢に描いた戦士のように
だって本当は私が君を守ってあげたかったから
あぁ
守護天使は
眩い後光と共に
君はそばで見守ってくれている
輝く後光と共に
君こそが私の守護天使なんだ
君こそが
曲を通じて
曲の意味
"you"という存在によって戦うことを決意した人の曲であった。
歌詞は同じことの繰り返しが多いが、一体どのような関係なのだろうか。
「私」と「君」
この曲には「私」と「君」,そして「敵(奴ら)」が登場する。この構成は基本的には他の危機契約の曲と同じだなと思う。
さて,、私」は「君」という存在を手に入れたことで、戦うことを決意したような歌詞である。以前の戦いに怯えていた頃から成長したというわけだ。
つまり昔からの間柄ではなさそうだと思われる。ただ、それにしてもすごい心酔っぷりである。英語圏の人ってそんな簡単にangelとか使わなさそうなイメージがあったので、比喩にしても気持ちの大きさがすごいのでは... ...。
また歌っている人が女性なので、「私」は女性のような気もするが、歌詞的には男性目線のような気もする。この点については曲を聴いた人の考える余地といったところだろうか。
本編には登場する人物が元?
私の中では危機契約の曲は危機契約に挑戦しようとする、アークナイツ内では語られなかった人たちの物語と捉えている。
今回の「私」と「君」も、本編でこのような関係に近い人物がいない気がするのできっとそうなのではないだろうか。
行動を2人組でしているオペレーターもいなくはないが、じゃあなぜ危機契約#10でそのキャラクターをモチーフにしたのかという疑問もできてしまうだろう。
和訳について
今回は細々した点でポイントが多い。興味がある人、なんでこの和訳になったの?という疑問がある人向け。
Won’t bite my stubborn tongue no more
これはイディオムで、過去の記事でも何回か使っているものだ。今回のものに関してのみ言えば"stubborn"が付いているので意味合いが強まっている。
thunder with overdrive
後半の"overdrive"だが、過剰運転みたいな意味である。情景としては鳴りやむことのない大きな雷みたいなものかなと思った。
tasting the dirt
直訳は「土を味わう」であり、訳のとおり日本語でもかなり近い意味を持ったこと言葉がある。「苦汁を飲ませる」と迷ったが、今回は液体のイメージではないなと思い「苦渋を味わわせる」にした。
they don’t stand a chance
"stand a chance"がイディオム?的な部分。というのも意味はほぼそのままなで、「可能性、見込みがある」みたいな感じである。
They’re in the lion’s den
「ライオンの巣の中にいる」⇒「自分たちはエサである」で訳した。さらに意味を通すなら「あとは弄ばれるだけ」とかになるのだろうか。
イディオムではないっぽくてちょっと驚いたが、意味はそのままでも十二分に伝わるだろう。
I feel shivers run up my spine
こちらもそのままの「背筋に震えが走る」みたいな英文である。ただここで注意したのは、この英語でいう「震えが走る」は
(1)嬉しくて/興奮して 武者震いのようなもの
(2)恐怖で 背筋が凍る的な意味
の2択があることだ。そして今回の場合は,次ぐ歌詞から(1)の方であると予想ができる。
I get a rush
"rsuh"自体には「短時間で急に忙しくなる」みたいな意味がある。日本語だと「帰宅ラッシュ」みたいな使われ方をしている。
一応これにより「一気に忙しくなる」という意味もあるようだが、どちらかというと「(アドレナリン的な)興奮する,快感を得る」みたいな意味である。
映画の『ラッシュアワー』ってどっちなんだろう。
guardian angel
これは訳し方自体ではないが、何度も使われる語句なので補足説明する.
今回の訳では、そのままの「守護天使」という訳と「そばで見守ってくれる」を混在させている。
理由としては、何度も同じ語句が来て日本語にするとくどくなってしまうためである。意味としては調べたり自分がイメージしてい守護天使に近い言葉にしてる。
ここでいう「そばで」はあくまで精神的な距離であって物理的な距離の話ではない。
守護天使自体は名前の通り一人ひとりに付いて悪から遠ざけ、善の道を歩ませる存在みたいな存在らしい。まぁ自動発動型のスタンドみたいなものだと捉えればよい(?)。
編集後記的なもの
今回は危機契約#10「塵還」の曲を和訳して色々考えてみた。
個人的には育成が進んで頼れる仲間が増えたドクター(自分)とも照らし合わせてしまったりする。ちょうど危機契約も2桁目に入って歴の長いプレイヤーも増えてきたころだろうし。
このサイトの和訳記事では、「和訳の正確さ」と「読者の考える余地」に重きを置いています。
読者が正確に楽曲を捉え、理解を深めてもらえるよう、和訳にミスがあればぜひご連絡いただければ幸いです。
お読みいただきありがとうございました!
その他和訳のご紹介
アークナイツ関連の和訳を以下のマガジンでまとめております。
他の記事もぜひ見てみてください!