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【アークナイツ】危機契約#9「淵黙」ロビー曲 和訳と意味を考えてみる


はじめに

アークナイツは危機契約のシーズンごと専用の曲をゲーム内のロビーで流している。
そのどれもがクールで、危機契約の楽しみの一つになっているドクターも少なくないだろう。

一方で、全て英語なので雰囲気だけを楽しんでいる状態の方もいるだろう。私も含め、そんな人たち向けに和訳と意味の考察をまとめている。

今回は『OPERATION DEEPNESS』の和訳を行っていく。以下のサイトは公式が出している楽曲がフルで聴けるサイトである。

https://monster-siren.hypergryph.com/music/306847

本和訳記事は、公式が発表しているガイドラインに基づき作成しております。不備等がございましたらコメント等でご連絡ください。

サムネイル画像は公式Xの告知ポストから引用させていただきました。

楽曲情報

作詞:StarCluster Music
作曲:StarCluster Music
歌:Vas Angelov, Bailey Jehl
リリース:2022/5/20
Operation Deepness | Arknights Wiki | Fandom から引用
登場作品:アークナイツ(Hypergryph · Yostar スマートフォン向けゲーム)

歌詞(和訳)

以下の和訳はサイト筆者が書いたものであり、公式からの情報ではないことにご注意ください。

Hiding in the dark
Kept myself in silence for too long
Tried to re-write all my wrongs
But everyday I’m feeling more anxious
A puppet in a seat
Playing along with your symphony
Is that what you really want from me?
A voice throbbing deep in the sea

闇に潜む
あまりにも長い間 沈黙を守り続けた
過ちを全て正そうとした
でも不安は日々募るばかり
椅子に座った操り人形
あんたの交響曲を一緒に演奏するわ
それってあんたが本当に望んでいることなの?
海の奥底で鼓動する声

Fall into oblivion
Forget about the innocence
I’ll show you who I really am

彼方へ落ちていく
無邪気さを忘れて
本当の私を見せてあげる

I’m not a part of your game
Stop pouring fuel to my rage
Don’t think you’re so hard to break
Come close to me [x2]
I freed myself from this chain
Now watch me rise and reclaim
Everything . I’m here to stay
Come close to me [x2]

私はあんたと違って真剣なの
これ以上怒らせないで
耐えられるなんて思わないで
こっちに来なよ
私は自分の手でこの束縛から自由になった
今に見てなさい 立ち上がり全てを取り戻す
私は変わらずにここにいる
こっちに来なよ

I’ve been hiding in the dark quietly
Watching it all falls apartTried to fix all my wrongs but I don’t know where to start
The atmosphere really tempts me
Must be something that I can’t see
Though I’m not given the time
But I will show you my mind
They say I’m a weirdoI don’t care tho
Cuz I’d rather be on my ownIt’s my throneIt’s my home
The curtains callI’m in the zone
You see that im ready
Chasing my dreams like im riding with freddyyour moment’s coming just make sure that your readycoz im better than ive ever been.... cue to confetti!


私は闇に息を潜めていた
全てがばらばらになるのを見ている
間違いを直したいけどどこから手を付ければいいの
周りは私を誘惑してくる
目に映らない何かがあるはずなんだ
時間はあまりないけれど
でも私の心を見せてあげる
あいつらは私を変な奴だって言う
でもそんなの気にしない
だって私は私を貫きたいから
私の玉座
私の家
カーテンコールの中
私はもう何も怖くない
もう準備はできたって分かっているでしょ
一緒に夢を追いかけるんだ相棒
あんたの番が来る 覚悟を決めて
今まで一番になれそうだから……紙吹雪を!

I’m not a part of your game
Stop pouring fuel to my rage
Don’t think you’re so hard to break
Come close to me [x2]
I freed myself from this chain
Now watch me rise and reclaim
Everything . I’m here to stay
Come close to me [x4]

私はあんたと違って真剣なの
これ以上怒らせないで
耐えられるなんて思わないで
こっちに来なよ
私は自分の手でこの束縛から自由になった
今に見てなさい 立ち上がり全てを取り戻す
私は変わらずにここにいる
こっちに来なよ

I’m not a part of your game
Stop pouring fuel to my rage
Don’t think you’re so hard to break

私はあんたと違って真剣なの
これ以上怒らせないで
耐えられるなんて思わないで

I’m not a part of your game
Stop pouring fuel to my rage
Don’t think you’re so hard to break
Come close to me [x2]
I freed myself from this chain
Now watch me rise and reclaim
Everything . I’m here to stay
Come close to me [x2]

私はあんたと違って真剣なの
これ以上怒らせないで
耐えられるなんて思わないで
こっちに来なよ
私は自分の手でこの束縛から自由になった
今に見てなさい 立ち上がり全てを取り戻す
私は変わらずにここにいる
こっちに来なよ

曲を通じて

全体的にまとめると

今回の危機契約#9自体が海をテーマにしていたり、歌詞にも海が入ることからまたアビサル関連の暗い内容かなと思ったが実際には違った。

考えられるキャラクター

曲における登場人物は「あんた」と「私」.

曲冒頭の椅子に座った操り人形は、誰かに言われるがままの「あんた」を指すのだろう。

交響曲はその誰かの命令か何かで、「あんた」と「私」は一緒にそれを逆らうことなくこなしてきた。

ただ違ったのは、「私」は再起(反逆?)の時を諦めずに狙っていたということ。曲では「私」がいよいよ行動に移そうとして、やる気がなさそうな「あんた」を導く様子が歌われているとわたしは考えた。

ストーリーを妄想してみる

私の中では一貫して危機契約の曲は危機契約に挑戦しようとする、アークナイツ内では語られなかった人たちの物語と捉えている。

この曲では、誰かに従わざるを得ない立場の二人が危機契約を稼ぎにして生きている様子、そしてそこから抜け出そうとする物語がありそうだ。

全体を通してみると、

「私」  :真面目で「あんた」には手を焼いているところもある
「あんた」:「私」に迷惑をかけたりしてそう

な感じがする。ロイとモニークか... ...?

キャラクター的に面白いのは、「私」は真面目ではあるが結構内に熱を秘めてそうな部分があるところだ。そして、迷惑をかけられつつも「あんた」を見捨てないあたり、この二人はそれなりの仲であることもうかがえる。

ますますロイとモニークな気がするのだけれど... .…。

和訳について

和訳にあたっては以下の部分がポイントとなった。

But everyday I’m feeling more anxious

直訳すると「でも毎日不安をより感じる」。不安をより感じるということは、日を追うごとに不安が増していく様子を表しているのかなと思い「不安が募る」と訳した。

I’m not a part of your game

直訳では「私はあなたのゲームの一部ではない」。gameは日本語のゲームと違い結構広い意味がある。ここではその一部である「真剣にやらない、不真面目なこと」という意味で捉えた。
"not a part of ~"の部分については「~の一部ではない」⇒「私は~のようではない」みたいに解釈した。
これらを繋げると、「私はあなたみたいにふざけてなんてしない」となり,「あなたはふざけてる(真剣じゃない)」、そうじゃない「私は真剣」と分けると、最終的に「あなたと違って真剣なの」になった。

pouring fuel to my rage

これはイディオムで「悪い状態をさらに悪化させる言動をすること」がある。日本でも「火に油を注ぐ」と言うが、海の向こうでも考え方が似ていて面白い。

I’d rather be on my own

直訳だと「私は一人の方がいい」になる。前の歌詞に「周りの目は気にしない」的なことがあるので意味は通るが、ちょっと寂しい。
ここでは"on my own"には「自分の能力、努力だけで」という意味もあることに注目した。この意味から「誰かに助けられることなく」や「誰の影響も受けずに」、転じて「自分を貫く」と訳した。

riding with freddy

今回の和訳で最難関。唐突にフレディさんが出てくるのである。
これとは別に"Ready Freddy"が「準備できた」をくだけた表現する意味がある(Urban Dictionary: Ready Freddy)。バンド クイーンでも同じセリフが使われたらしいがフレディ・マーキュリーの綴りはFreddie。とはいえこれ(Ready Freddy)を元にしたのだろう。

私は"Ready Freddy"がもともとフレディと親しかった人が使った決め台詞的な物だろうと予想した。それが流行って親友や相棒に準備できたと言うとき/できたか聞くときに使うようになったのだろうと。
ここで曲の歌詞に戻るが、"riding with freddy"は直訳で「フレディと一緒に乗る」になる。この歌詞にもフレディ=親しい人 の考えで行くと「相棒と一緒だぜ!」的な意味になりそうである。なので私は「一緒に~する相棒」と訳すことにした。意味としてはtogetherなどよりもっとくだけて、かつ親しい人をイメージした「一緒に」である。和訳した歌詞には「一緒に」だけでも良かったが「相棒」も一応入れておいた。

編集後記的なもの

今回は危機契約#9「淵黙」の曲を翻訳して色々考えてみた。

途中のラップパートで嫌な予感(むずかしそう)はしたが、案の定難しかった。それでも少しずついい和訳ができるようになってきている… …かも?

このサイトの和訳記事では、「和訳の正確さ」と「読者の考える余地」に重きを置いています。
読者が正確に楽曲を捉え、理解を深めてもらえるよう、和訳にミスがあればぜひご連絡いただければ幸いです。

お読みいただきありがとうございました!

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