【アークナイツ】危機契約#1「黄鉄」の曲 和訳と意味を考えてみる
はじめに
アークナイツは危機契約のシーズンごと専用の曲を用いている。ふとその曲の和訳がパッと出てこないなーと思ったので自分でやることにした。
今回は第1回ということで、『OPERATION PYRITE』の和訳から順に行っていこうと思う。以下のサイトは公式が出している楽曲がフルで聴けるサイトである。
ヘッダーの画像は公式が出しているトレイラーから引用させていただいた。
※本和訳記事は、公式が発表しているガイドラインに基づき作成しております。不備等がございましたらコメント等でご連絡ください。
楽曲情報
作曲:Jason Walsh
歌:Alan Day
リリース:2020/3/26
※Operation Pyrite | Arknights Wiki | Fandom から引用
登場作品:アークナイツ(Hypergryph · Yostar スマートフォン向けゲーム)
歌詞(和訳)
俺は罪で満ちている
関わらないでくれ
俺の拳はレンガのように
障壁は壊してやる
銀や金でも
俺の腐っちまった魂は救えない
ただ打ち砕かれるだけ
重さに耐えられずに
責任に耐えられず
俺はへと引きずり込まれる
威厳が必要だ
ニッケルと鉄が必要だ
欲望に打ち勝つため
引きずり降ろして
俺を燃やし尽くしてくれ
安全になるまで待ってくれ
あんたが顔を出すのは
淀んだ空気
そんなものは吐いて捨ててやるんだ
俺は希望に満ちてるぜ
こんな下り坂でも
逃げきれないだろうけどやってやるんだ
お前は知っていたんだ
誰にも打ち明けなかったが
お前も重荷を背負っていた
責任を背負っていたんだ
威厳が必要だ
ニッケルと鉄が必要だ
欲望に打ち勝つため
引きずり降ろして
俺を燃やし尽くしてくれ
銀や金でも
俺の腐っちまった魂は救えない
威厳が必要だ
ニッケルと鉄が必要だ
欲望に打ち勝つため
引きずり降ろして
俺を燃やし尽くしてくれよ
考察的なもの
曲の意味
何かしらの罪(自戒かもしれない)を背負い心がすさんでいる人が浮かぶ。きっと彼は一匹狼のように生きているのだろう。彼は罪を浄化するために(比喩的な意味で)燃やし尽くしてほしいと思っているのだろう。
そこに「You=お前」が出てくる。孤独を望む一匹狼の彼に絡んできたのだろう。「お前」の安全を気にしたりと一匹狼の彼はいいやつそうである。
だが2人は絶望的な状況(=歌詞中の下り坂 露伴先生も陥った勝負の下り坂だろう)に置かれ、ついには「お前」は還らなくなってしまう。一匹狼の彼は復讐の炎に駆られる… …。
こんなストーリー展開が見える(幻覚オタク)…!危機契約は善悪を問わず参加できるのでこんなことが実際にテラの世界ではあったのかもしれない。ストーリー性がある曲だとは思わなんだ。
また、この歌詞で触れられている鉱物についても注目。
歌詞では金銀じゃなくてニッケルと鉄をよこせと言っている。これについては金銀は自信を飾るアクセサリー的な意味があるのに対して、ニッケルや鉄のような工業を支えてきた実用的な意味があると思った。
※もちろん金銀も細工以外に活用されてはいるだろうが、イメージ的に
私は工業の技術に飾り気のない単純な力強さのようなものを感じる。この歌でもそのような部分に焦点をあてているのでないだろうか。
和訳について
今回は以下の3点が和訳のポイントだった。
No room for you to get in
直訳 :あなたの入ってくる余地はない
今回の訳:関わらないでくれ
"No room for ~" で「~のための余地がない」になる。彼の孤独を望む様子が感じられたので今回の訳のようにした。
Can't bear the crown
直訳 :王冠を被ることができない
今回の訳:責任に耐えられない
"crown"は道化師(clown)ではなく王冠。"bear"も熊ではなく「身に着ける」や「(重さなどに対して)耐える」などの動詞的な意味だろう。
王冠は王の権力の象徴。そして王は責任を負うべき立場なので今回の訳のようにした。
I need a head I can hold up
直訳 :私は耐えるための頭が必要です
今回の訳:威厳が必要だ
"hold one's head up"で「威厳を保つ」などの意味になる。頭を上に固定するなのでニュアンスはなんとなくわかるだろう。今回もそれに倣って「上に固定できるだけの頭」=「威厳」と訳した。
編集後記的なもの
今回はアークナイツ 危機契約#1「黄鉄」の曲を翻訳して色々考えてみた。危機契約としては初のボーカル入り楽曲だったので思い入れのあるドクターも多いのではないだろうか。
私は危機契約#1は18等級まで行けずに悔しかったのを覚えている。功績勲章のデータは変わらず残り続けるので… …。
このサイトの和訳記事では、「和訳の正確さ」と「読者の考える余地」に重きを置いています。
読者が正確に楽曲を捉え、理解を深めてもらえるよう、和訳にミスがあればぜひご連絡いただければ幸いです。
お読みいただきありがとうございました!
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