『第一次選択希望選手、ブレンドコーヒー』 2023年4月6日
森羅万象様々なモノに悩まされる人生だが、その中でもこの命尽きるまで向き合わなければならないと確信している命題がある。
『ドトールに居座るときのメニュー、何が最適解ですのん?』
何年経っても答えが出る気がしない。教えてくれ、れんちょん。
しかし、並人(なみんちゅ)にとってこの議論は、次元大介の早撃ちよりも早く決着がつくものであり、試験の氏名記入欄に名を記すが如く、頭より先に身体が動く程に愚問な問いでもある。
「ブレンドコーヒー(税抜き250円)」
並人はそう「ほいよw」といった様子でスゥゥゥと答えるであろう。
飲めねェんだよ、ニガイのがよ(成人男性)。
ニガイのが飲めないんです。それでも結局金がない我が身としては、様々な選択肢の中からブレンドコーヒー、ないしはアメリカンコーヒーを掬い取るのだが、あの去り際に冷めたニガイ汁を一気に腹に流し込む感覚は何度体験しても度し難いものがある。
さりとて、レジ横100円代のビスケット類で1~2時間滞在するのも忍びないし、カフェラテやハニーカフェ・オレでは300円代の壁を突破してしまう。最近登場した期待のギリ200円代のバカうまアイスクリームも平らげてしまえば置き場がなくなる。すなわち、撤退せざるを得なくなる。
そんな逡巡を巡らせながら私は生きている。
そしてドトールに着けば結局、
「あ、ブレンドコーヒー1つで……、ドトールカードも」
と、控えめに金とカードを差し出すのだ。
そして本を読み、簡単な作業をしてニガイ汁を胃に流し込む。
何回経験しても、やっぱりニガイのは嫌だ。