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【ネット歯科大】いい歯の日

 11月8日は、「いい歯の日」です。いまから30年ほど前、1993年に日本歯科医師会が設定しました。
 
 日本歯科医師会のホームページによると、いい歯の日と設定したことにより、国民へさまざまな歯科保健についての啓発活動をおこなうとされています。
 
 また、4月18日を「よい歯の日」、6月4日を「むし歯」にちなんで歯と口の健康週間と設定しています。
 
 さらに、歯科口腔保健の推進に関する各地の条例によって、11月8日を含む週間や月間を定め、歯や口の健康の維持と増進を図っています。
 
 いい歯の日にちなんで、さまざまなメディアで口の健康や歯のケアについての情報提供がおこなわれています。これをひとつのきっかけにして、正しいブラッシングの仕方であるとか、歯周病と全身がどのようにかかわっているかを理解したりなどの広がりが期待されます。
 
 定期的に口の健康を意識してもらいたいのには、理由があります
 
 口の病気は、かなり進行した状態を除いて、痛みなどのシグナルが出ないためです。
 
 初期のむし歯や歯周病は、歯科医院で診察や検査をしてみないとわからないことが多くあります。
 
 進行してしまったむし歯に対しては、歯の神経を取るほど大きく歯を削ったりしなければいけないことが多くあります。進行したむし歯や歯周病を原因として、場合によっては抜歯するしかないということもあります。
 
 そうなる前の早い段階で気づいて進行を抑えるには、定期的に口の健康に注意していただき、あまり症状がないような状態から歯科医院でチェックをしてもらう必要があるのです。
 
 もうひとつ、歯の健康のために気をつけていただきたいことがあります。
 
 それは、正しい情報を得て、理論的に口の健康管理をする、ということです。
 
 現在、インターネットなどからさまざまな情報を得ることができます。歯科に関することについても、適切なことから誤ったことまで、さまざまな情報を目にします。
 
 今、ご覧いただいているこの記事の情報も含めて、正しいかどうかを適切に判断いただき、効果的な歯のケアをするようにしてください。医療に関する情報は、個人によっても事情が変わってくることが多くあります。
 
 11月8日は「いい歯の日」。これをきっかけに、口の健康を考えてみてはいかがでしょうか。
 
神奈川歯科大学 青山典生

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