夏の雑感/psychic/release.
優れた映画や音楽はしばしばその作品自体が自己や社会への鋭い批評となっているように、優れた日記というのは単なる生活のメモや感想文を越えて再帰的に生活を変えていく鏡であるべきだと思う。鏡というのは今の自分の姿を単にあるがまま映し出すものであると同時に、たとえばこの夏の汗と湿気で妙な角度にねじ曲がりおデコの端に貼りついた前髪をあるべき位置に戻すためのモニターでもあるはずで、つまり日記のない(=自己洞察のない)人生を送るということは、乾かさず寝たせいで右側だけ大きく凹んだ髪型のまま、ボタンを掛け違えまくった毛玉だらけのネルシャツを着用し、顎の下の一部分だけ剃り残した無精ひげ姿で合コンに行くようなものなんですか?知りません。枕が長いすか。そうすか。
途中におよそ3年ほど世界的なパンデミック(パンデミックは「世界的」という意味をあらかじめ包摂しているだろうな、と思うがこういう所でつまずくせいでいつも意識があっちこっち行って何もできなくなるので調べも訂正もしません。そういや「つまずく」?「つまづく」?)の期間が挟まっていたりしてあまり実感がないものの、PK shampooという何だかよくわからないバンドを始めてかれこれ丸々6年が経過しているっぽい。最近、新譜リリースに伴うキャンペーンで毎日のように全国各地のラジオ番組へ出演させてもらったりコメントを寄せさせていただいたりしており、そのたびに『2018年に関西の某私立大学の腐れ音楽サークルで結成して~、』といった自己紹介をしているから間違いないと思うし、こんなスーパー基礎知識の自己紹介しなきゃいかん時点でまだまだ全然売れてない証拠だよなぁとも思う。ラルクアンシエルがこんな自己紹介してるの聞いたことないもんな。ていうかそもそもあんな年がら年中酒飲んでるだけのクソ軽音サークルにHYDEとかKENが入ってくるわけないか。俺とNISHI-KENN(ニシ-ケンン)ならいましたが……いや、こんなしょうもないことばっかり言ってるから売れないのかもしれないけどそんなことよりPSYCHIC FES'24ありがとうございました!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!マーク書くスペース足りません。本当はもっともっと、たとえばA4いっぱいに何千枚も印刷して君の町の電柱にも貼り出したいよ。こっちから呼んどいてまったく会えなかった出演者の方も沢山いて申し訳なく、歯がゆい思いです。暑いなか遠路遥々イベントに来てくれた皆様や色んな形で走り回ってくれたスタッフたちとは一人ひとり汗だくのまま抱きしめ合いたいね。まぁ実際抱きしめ合うことになったらすごい文句言うだろうし後であいつとあいつが汗臭かった的な陰口まで言う自信あるけどとにかく楽しかったです。とはいえまだまだ問題点も山積みにあったし何らかの原因で嫌な思いをした人もいるだろうな。ままならんね。すんません。特筆すべきことがありすぎてどこから話せばいい?状態なのだが、とりあえずなんか当日の朝イチからスタッフのLINEグループが騒がしいなと思ったら某社から(まじめに)届いてたお花の宛先がどこで手違いがあったのか誤植で「PKSlampoo(ピーケー スランプぅ~)」になってて皆が慌ててたのとかは早速おもしろかったです。誰がスランプや。これが平常運転じゃい。
いやぁ、こんなのまだまだ序の口で、使えると言ってた野外の会場が直前になって理不尽に使えなくなったり、直前に急遽どでかい出演キャンセル(泣)が出たり色んなことがありましたが、最後には「来年は何する?」という話をみんな笑顔で出来てたのでオールOKです。来年もやろうぜ。俺はやりたいな。打ち上げで全裸にされ、後輩がまき散らした小便で出来た水たまりに放り投げられたけどそれでもまたやろうと思えるくらいには戻れないところまで来てます。俺が真ん中にいる時点で相当イビツなイベントだし、理不尽でめんどくさいことだらけだし、そのくせ全っ然儲からんけど、やりたいなと思える内はやってみます。そもそも、儲かるようなことって大体つまんらんしな。儲からないことが必ず面白いというわけではありませんが……。はぁ俺うるさ。自分でもこんな自分が嫌いです。かといってあなた方のことが好きなわけではありませんが……。
話が脱線を繰り返していますが2ndEPをリリースしました!イエーイ!もちろん毎回そうなんだが、自分としてはまたしても自分の最高傑作だと思ってるます。所詮EPサイズですけども、有難いことに実際、賞賛の声もちらほら。反対にこんなのPKじゃない!って声も(そりゃ)あるのはわかるけど、自主でやってた時代にファーストシングルで奇跡って曲出したら売れ線に走ったオワコンバンドってネットに書かれたこともあるし、ファーストでオワコンはねーだろとか俺も酔うと大概うるせーがお前らも相当うるせーなとかとにかくケタケタ笑いながら楽しくやっております。まぁどんな意見であれ、本気で聴いて本気で書いてるならあながち間違いでもないと思うわ。さっきも言ったけどこんな変なバンドも結成から6年も経ってるんだから、俺にもお前にも、そら色んなことがあるわな。さっき最高傑作だって言ったけど、そりゃ思い出に勝る新譜なんて無いし、確かに俺ギターとか変にめっちゃ上手くなっちゃってるもんな。でもお前の人生や感性だってどんどん変わってるはずだよ。変わっちまったのは俺か、あるいはお前か……。いやいや、変わるってのは別になにも悪いことばかりじゃない。繰り返しになるけど、お互い色々あるわな、っていう、ただそれだけの話。まぁ、たとえば時計とか、はたまた干支みたいなもんで、今は正反対にいるけど12年経ったらバッチリ合ってくるかもしれんしよ。それまではテキトーにヘラヘラしながらライブハウスで待ってるわ。古い友人とばったり会うことほど嬉しいことはないよ。
とかなんとかくだを巻くよりも普通に今回のEPの内容とか、作品に込めた思い(笑)についてしっかり書いといた方がいい気もするが、そろそろ記事が長くなりすぎてる気もするし色んな雑誌や番組でさんざん答えまくったからもういいや。もう聴いてもらうしかねぇわ。アホが。死ね。どんな曲かなんて聴けば一発でわかるだろが。ボケ。全部めんどくせーから最近もう音楽始めたキッカケとか聞かれたら修学旅行で東京来て原宿歩いてたらスカウトされたんすわとか言ったりしてるけど5回に1回くらいあーそれでブランドのモデルとかもやってるんすね的なことになっちゃったりして、もうそういうの全部放置して噓ばっか流布させたったらええわと思ってる。とはいえ一応ちびっとだけ書いとくと、M1の「天使に~」に関しちゃ、よくもこんなコンパクトにこんだけ展開させたもんだな、と我ながら思うし、M3の「翼も~」はなーんかスネアの音に納得いかなくてトリガーとして貼る音を探すためにひとりでブースの中で色んな金属とか叩きまくったり(最終的に金属製のマドラーで包丁を叩く音が良かった)いろいろと苦心した甲斐あって面白い音像になってるし、M4「ひとつの曲が~」はREC当日に半ば即興的に歌詞や譜割を組み替えつつ、歌いながら歌うことを決めるというコンセプト上、場所も人員もおさえたRECが複数回当日バラしになってしまう(結果おもしろい曲が出来ました。辛抱強く口は出さずに金を出してくれたコロムビア謝謝)など思い出深い曲ばかりなのだが、リリースから約二週間経った今、自分で繰り返し聴いててやっぱり耳に馴染むのはM2「夏に思い出すことのすべて」かもしれません。─────ある産婦人科に女性から電話がかかってくる。『あのぅ、さきほど診察していただいた者ですが、そちらにパンティーの忘れ物はございませんでしたか?』『いえ、そのような忘れ物はございませんでしたよ』『……あら、じゃあ歯医者かしら?』─────大昔に立川談志か誰かがテレビで言っていた、こんな下品でくだらないジョークをいまだに覚えているくらいだから、こんなに色々あった夏のことなんて、何年経っても、きっと繰り返し思い出すことになると思う。とはいえ焼酎をお茶やソーダで割ってガブガブやってるといつの間にか昨夜のことすらサッパリ抜け落ちてしまうことがあるから、こうして日記に書き留めといて、夏が来るたび、そういやそんなこともあったなと下品にガハガハ笑うことにしよう。リリースしたからにはツアーもまわるし、ほかにも色んなイベント出るよ。嬉しいことも辛いことも、それらすべてが楽しみだ。晩夏のみぎり、皆様におかれましてはどうのこうの何たらかんたらで、残暑の厳しい折がどーたらこーたらですが、体調に気をつけながら、どうぞガハガハお過ごしください。そいじゃ。
↓ツアーとかのチケットこれ↓
https://t.pia.jp/pia/artist/artists.do?artistsCd=IB260015