【夜宵★日記143】韓ドラ時代劇『イ・サン』
2024/6/13
韓ドラ時代劇『イ・サン』を観おわった。
全77話。
一日二話ずつ放映していたので、長いようであっという間だった。
『赤い袖先』でイ・サンの頃の王室相関図をある程度学んでいたので、話がスーッと入ってきた。
(『赤い袖先』に関する記事はこちら↓↓↓)
『赤い袖先』はイ・サンの恋愛、『イ・サン』は基本的にはイ・サンの治世がテーマであった。
そのためか、イ・サン像は、『イ・サン』の方が聖人君子色が強い。
いつも正しくて、私にとってはややおもしろみに欠けた。
『赤い袖先』のイ・サンは、エゴイスティックでときに無様でその分一途で、そういう人間臭いところが私は好きだった。
イ・サンが心から愛した女性、宜嬪も、『赤い袖先』と比べると『イ・サン』の方はいい子すぎて魅力を感じなかった。
これも製作時期が古いせいだろうか。
全体としては、『イ・サン』は政治の駆け引きや権力闘争など見ごたえのあるドラマだったと思う。
細かいところでは、朝鮮の王宮に図画署という記録画の部署があった、というのをこのドラマで初めて知れたのもおもしろかった。
確かに画像の歴史記録は重要だ。
個人的に言うと、『赤い袖先』も『イ・サン』も、サンの祖父である第21代王・英祖が素晴らしかった。
面構えも演技も、重厚で味があって惹かれた。
それにしても思うのは、権力ってそんなにいいもんかねぇ、ということだ。
多くを望まなければ安穏に、ある程度の地位に居座れるのに、権力を求めて人はなぜ死に急ぐ。
権力には責任も伴うのに。
権力の味を知らない者には到底わからない。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?