【夜宵★日記104】堀 ちえみさんの講演
2023/9/3
人から声をかけられて、「第64回日本人間ドック学会学術大会 市民公開講座」に行ってきた。
こう書くとなんだか堅苦しい会のように思われる方もいるだろう。
何のことはない。
日本を代表するジャズ・ピアニスト山中千尋さんのコンサートと、堀 ちえみさんの講演が無料で、無料で(←2回言った)聴けるというのでホイホイ出かけてきたのである。
山中千尋さんは、わが群馬県の桐生市のご出身だそう。
1時間くらいのコンサートの最後には、郷土の「八木節」のジャズバージョンを披露してくださった。
観客の「タ・タン・タン」という手拍子と合わせた終盤は、一体感があって気持ちよかった。
八木節のメロディーとリズムってこんなにクールだったっけ?
と思うほど、鳥肌が立つような演奏を聴かせてくれた。
その後は堀 ちえみさんの講演。
1時間ほどにわたり、2019年に発見された舌癌との闘いと家族の支えについて話された。
興味深かったのは、舌再建後のリハビリについてだった。
舌の6割超を切除し、ほぼ舌根程度しか残っていない状態での、構音を取り戻していく過程。
その具体的な内容を、当事者から、直接聞けて勉強になった。
凄絶なリハビリだっただろうに、それを堀さんはにこやかに身振りを交えてお話しになっていた。
7人の医師にがんを見逃されてしまったことも恨まず。
緩和医療ではなく治療を決めてからは、果敢に病気に向き合う。
家族の存在が大きかったのもあるだろうし、もちろん語られない苦悩もあるだろうが、
(実際、涙ながらに話される場面もあった。)
彼女は思考の転換が早く、陽の気をもつ方だなと感じた。
彼女の話を聞いて元気をもらった人がいっぱいいると思う。
講演の後の対談でもユーモアのある発言が聞かれた。
講演の内容だけでなく、堀さんの親しみやすい人柄にも触れることができて、有意義な時間を過ごした。
市民公開講座の後は、
「冷たい物でも食べたいね。」
ということで、かき氷のお店「日本一」へ。
「やよい姫いちご氷」(1300円)を食べる。
生フルーツが乗っていてこの値段ならまずまずでしょう。
しかも頭ぐらいの大きさ、こぼれる前提でビニール袋に納まっている。
受け皿代わりというわけね。
イチゴまで凍っているので、口の中がキンキンに冷え切ったー。
シロップが超甘い―。
中にもイチゴがゴロっと入ってお腹いっぱいの甘味でありました。
書き忘れたけど、朝は朝でココスのモーニングに行ってきたし(初めてだったからおもしろかった)、今日はまさに「お腹いっぱいの甘味」な日であった。