【夜宵★日記125】スッポンに開眼
2024/1/8
食事中閲覧注意
◆ トイレが詰まった。
便器のふたを開けたらペーパーが浮いていて、「ツレ、流し忘れたな。」と思ったが、今思えばそれが始まりだった。
用を足し、しばらく経ってもう一度トイレに立ったとき、首をかしげた。
またペーパーが浮いている。
流す。
見ていると、みるみる便器内の水位が上がっていく。
うわぁ、詰まってるよ。
あふれる恐怖。(←二重の意味で)
便器の際際で上昇は止まり、ゆるやかに潮は引ける。
ふぅ。
数か月前にも詰まっており、そのときは、ツレのコロコロ便&検便のシート(←水に溶けるヤツ)が原因であった。
うちには「トイレのスッポン」、正式名「ラバーカップ」なる物がない。
そこで私が肘まで手を突っ込み、あまりの臭さにむせ込みながら、ツレのうんこをかき出し、事なきを得たのだった。
悪夢よもう一度、また腕を突っ込むか。
腕に特大ゴミ袋を巻きつけ、便器の奥まで探る。
しかし、今回は何も引っかかってこなかった。
もっと奥の方か。
でも、できたら「トイレのスッポン」は買いたくない(←変な意地)。
ツレがyoutubeで調べたのは、「フェイスタオルの端を結んだ物を突っ込んで小刻みに圧をかける。」というものだった。
これも2~3回試す、も手応えなし。
いよいよ二人とも尿意がつのってきた。
「トイレのスッポン」を買うしかないだろう。
ここまで来てようやく決意に至る。
生理的欲求の前には意地も無力なのであった。
◆ カインズホームへ行く。
管理人さんのトイレを借りて一息。
カインズへ向かう。
あったあった。
しかし一種類、しかも1,980円と。
高!
1,000円以内で買えると思っていた。
その場でニトリやAmazonもチェックして、ケース付きのはこんなもんだと知る。
「2000万本ご愛用実績」と書いてあるし(←そんなに使う人いるのか?)。
性能もよいはず。
これで開通しなかったら業者呼ばなくちゃだよー。
頼む。
「トイレのスッポン」お買い上げ。
◆ いざ実践。
今度の作業はツレにやらせる。
説明書を何回か読み、事に臨む(←真面目)。
説明書通り、便器の排水口に「スッポン」を押し当て、静かに押したり引いたりをすること数回。
急にゴボゴボッと音を立てたかと思うと、ゴーッと一気に水が引けた。
開通だ。
「やったよ。」
ツレの顔に満足げな笑みが浮かぶ。
夜宵★も安堵&歓喜。
◆ 「トイレのスッポン」、正式名「ラバーカップ」への賞賛、
今回のことで口々に二人は言い合った。
「『ラバーカップ』すごいね。こんなに威力があるとは思わなかったよ。」
「早く買えばよかったね。」
「1,980円の価値あったね。業者呼んだら20,000円だよ。」
実は「トイレのスッポン」をただの一度も使ったことのなかった二人。
完全にナメていた。
ナメていただけに、そこからの評価は爆上がりである。
「トイレのスッポン」に開眼。
ついでに、正式名『ラバーカップ』を覚えるまでになる、なんて。
ある意味「事件」な今回の騒動、であった。