
【夜宵★日記65】コウケンテツさんに会った!
2023/2/26
「会った」っていうか、実はこれである(↓↓↓)。

講演会ね。
前橋市男女共同参画セミナーでは、数年前にはなんと、
作家の川上未映子さんを招聘!(←やるな、前橋市。)
市民は無料で参加できた。(←これもスゴイ。)
もちろん私は前のめりで参加、一番前に(!)陣取って清聴した。
川上さんの美貌と、知性とウイットに富んだお話に引きこまれたのを覚えている。
そして今回、コウケンテツさん登場とあいなった。
雑誌やTVで見たことがある有名な料理研究家。
そんな程度の認識で臨んだ講演会だったが、結論から言うと、「楽しくわかりやすかった」。
近著『本当はごはんを作るのが好きなのに、しんどくなった人たちへ』にリンクした内容で、パワーポイントを用いて体系的に話されていた。
料理がしんどくなってしまうのは、コウケンテツさんによると、
その1. ワンオペ育児
その2. 日本の家庭料理、育児家事はハードルが高すぎる
その3. 家族の無理解
その4. 手料理=愛情のバロメーターとされている
「料理は、『女性がやって当然、やっても褒められないのに、やらないと非難される理不尽な作業』と化している。」
こう述べられ、観客席の女性陣はうんうんとうなづくばかり。
中でもコウケンテツさんが強調していたのが、上記のその2。
海外の家庭では、基本毎日同じ料理だそう。
例えば、煮込み料理を大量に作って連日食べるなど普通。
デリバリーでも、注文したら「ごはんを作った」とみなされる。
あくまで自分自身のメンタルヘルスケアが一番だから、手抜きしたって罪悪感などない。
自分がしあわせなら家族もしあわせ。
家族がしあわせなら地域も、地域がしあわせなら社会も。
そんな考え方なんだって。
なるほど、と思った。
自分が無理しなくても生活はそれなりに回っていくから、自信をもって
「ま、いっか。」
でいい。
コウケンテツ家では、むしろ子どもが自立した。
そういう話だった。
コウケンテツさんは、海外30か国以上の家庭を訪問されているので、説得力があった。
穏やかでユーモアがあってにこやかで、最後まで楽しくお話が聞けた。