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男性の・・・女性を見る目が節穴すぎる!?彼女の言葉は・・・重みがあるよね!?〜女子寮時代の思い出〜
引き続き、学生寮での思い出である。
大学2年生の頃から、長い時間にわたり寮でよく一緒に過ごしていた、セックスアンドザシティのシャーロット似の友人の思い出である。
彼女は、学生の演劇活動に熱心に参画していた。こう言ってはなんだが、私はそれまで、中学や高校の演劇部に、あまり良い印象を持ったことがなかった。
地方の公立中学校や、ワープロ部しか活躍していなかった地方の女子高に存在した演劇部、と言うものは、地味かつ卑屈なオタク属性に属していると自認する自分ですら、なんとなく、スタコラさっさと逃げ出したくなるような感性の人々が集まっているような感じが、あった(関係者、Sorry!)。
本当に素敵な人間が存在しなかった(関係者、Sorry!)。「演劇」と聞いた時のあの、みぞおちの辺りが「うぐぐ」となってしまうような残念な感覚は、共感してもらえるものだろうか。おそらくは、自分の属性と、同族嫌悪であると思われるが、狭い世界の中で、クリエイティブ、ちょっと変わった人たちだと自分たちのことをみなす、何やら、残念な人々の集団という感じがして、なんとなく苦手なコミュニティだった(全国の演劇部の皆さん、本当にSorry!)。
そのため、自分が在学中にICUで見た演劇やミュージカルは、美しい女性や可愛い女性が当たり前にたくさん出てくるので、本当にびっくりした。
こんなに美しい女性たちが当たり前に参画するICUの演劇活動やミュージカルって、すごいものよのう、と思っていた(なんかよくわからないが全方位的に失礼な分析)。
シャーロット氏は役者としては関わっていなかったが、大変に美しい方であった。一度JRの駅で一緒にエスカレーターに乗った際、すれ違う男子学生が彼女を見て息を呑んで茫然自失、みたいな顔をしていた。そんなことあるのか…しかも埼玉の駅である。あんな風に男性から見られることが日常的に当たり前だとしたら、ちょっとイケてない男性に厳しくなるのも当然かもしれない、などと、勝手に思ってしまったが、本当に目立って美しい方であった。
しかもシャーロット氏の場合、恋愛方面では、特に渇望している様子もなかったので(考えてみればそう言う話題は話したことがほとんどなかったのであるが、勝手に分析)、その劇団にかっこいいカリスマ的男性がいる、と言うような不純な目的ではなく、純粋に演劇活動を支えようと、積極的に関わっていた。かっこいい男性はほとんどいないのに、そんな風に純粋な思いで美しい女性がたくさん関わる演劇活動の仕組みなんて、簡単には作りえない。ICUでしか実現しなかった世界に一つだけの魔法である(関係者、Sorry!)
ある日、シャーロット氏が、おかしくてしょうがないことがあった、というような面持ちで、笑いをこらえながら、「ねすぎ!聞いてよー!」と言ってきた。
彼女の関わっていた演劇公演の準備で、深夜に及ぶミーティングがあり、コメントを求められた。遅い時間になってしまったし、このところ課題が忙しかったため(彼女は大変にしっかりと勉強もしている様子だった)、睡眠不足の状態でミーティングに出てしまい、うっかり、寝かけてしまったのだそうだ。主催者から、順番にコメントを求められ、シャーロットさん、どうですか?と聞かれ、そこでハッと目を覚ましたのだが、かなり深く眠ってしまい、よだれすら垂れかけていた。かなり焦って、ハンカチでよだれを拭きながら(!)何を言えばいいのかわからず、とりあえず、しどろもどろで、適当なコメントをしたと言うのである。
「それまでのやり取りを全然聞いてなかったから、何を話せばいいのか全然わからなくて!なんとか無難なことを言って乗り切ったんだよね…ヨダレを垂らしてしまったことを気づかれなかったか…焦ったわー」
彼女は、爆笑していた。私もその話を聞いて、爆笑した。
次の日、同じ演劇に関わっていて、ミーティングに出ていた男性の友人に、「そういえば昨日、うちの寮のシャーロットさん(仮名)が、ミーティングに出たと言っていたよ!」と話したところ、男性の友人はこんなことを言った。
「シャーロットさんは…本当に…すごい人だよね」
「ええ、ああ、確かに…す、すごいよね!」
「いつも、言葉に重みがあるんだよね…。
昨日も、一つ一つの言葉を熟考しながら、発言している感じがして…。
彼女のコメントには…考えさせられるものがあった。
彼女は本当に…すごい人だよね…。」
「え、あー、そうだよね!!!
ほんとね!!!言葉をね!!!
熟考するよね!!!彼女はね!!!」
彼女の話と全然違う!!!
よだれも全然気づかれてない!!!
なんというか、男性の女性を見る目は、特に女性が綺麗な人だった場合、本当に本当に節穴だなァ…と思ったのであった。
以上です。
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