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大学のパンフレットは罪深い!載っているのは「例外」的なスーパー女性…ほとんどの人は主婦か非正規!3年未満で結構辞めてる!

 各大学、学歴の価値が下がっているように思われるけれどやっぱり価値がある、そんな時代に、受験生獲得のためにやっきになっています。

 そんな中でも近年よく大学のパンフレットに載っているのが「活躍する女性」です。

 少子化が著しく進んでおりますので、今まで男性比率の高かった大学も、女性に受けてほしいというのが切実な願いでありますので、「(もはや死語となった)バンカライメージ」を払しょくしたいと思っていたり、理系であっても女性の活躍を謳って、女性に受けてほしいと思っています。そのため、キラキラと輝くキャリアを積み上げた素敵な先輩たちを取材します。

 どんな大学にも、10年か20年くらい世代をさかのぼれば、必ず「活躍する」女性は存在します。活躍する比率は難関大学の女性がやはり多いイメージはありますが、必ずしも、難関大学ではなくても、一生懸命探せば各学年に数人は「活躍する女性」はいるので、その人たちをあたかも「大学の卒業生の代表」かのようにパンフレットやHPに掲載します。

 ここで問題となるのは、数人の活躍する女性の影には、「不本意ながらパワハラに遭ったり激務過ぎたため、入社した会社を短期間で辞めざるを得なかった」「いまだに女性は主婦になるべきだと強く確信している旦那様(本当にまだ存在しています!)や実家、義実家の強い要望で、しぶしぶ家庭に入った」「仕事は楽しく働いていたが、会社の雰囲気的に”女性は結婚したら辞めるもの”という雰囲気が濃厚だったので辞めた(本当にまだこういう会社は存在しているようです!)」という人が無数にいるのですが、そういう人たちの声は大学の卒業生の代表としてカウントされることがなく、ほとんどの卒業生の女性が、そのような「活躍する女性」としてキャリアを積み上げているかのように見えてしまうところです。

 最も罪深いと個人的に思っていることは、各大学、就職率はほとんどの場合「9割以上」とうたっているのですが、その中には、非正規雇用の派遣エンジニアや雑貨やさんのアルバイト(!)さらには宗教団体に入った方なども含まれています(実話)。3月末までに決まらなかった学生は「進学準備中」にカウントしたり、「就職希望者」という曖昧な定義の人間を分母にして、決まらなかった人をその「就職希望者」から外すことによって、就職率を高く見せていることです。

ほとんどの大学の卒業生が、9割、就職しているのならば、フリーターやひきこもり(=自宅警備員)は、日本社会に存在しないはずですよね…。私自身長きにわたり大学に在籍している間、限りなく自宅警備員に近い生活をしていましたが、あの生活はほんとうに二度と戻りたくないです。あの頃に一緒に飲み会などに誘ってくれた大学の後輩たち、大学の先生たちには本当に感謝しています。

大学のHPの就職率や、パンフレットを読むひとが、教育関係者や愛校心の強い特殊な方以外に、どれほどいるのかは、分かりませんが…受験さえ乗り切れれば一生安泰だと勘違いする御父母の方やその影響で将来安泰だと確信している方が、この記事を読んで何か考えるきっかけになってくださればと切に願います。

以上です!

 

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ねすぎ
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