日本語は、世界でとっても特殊な言語!?カタカナ漢字とひらがなと…
なんちゃってトリリンガル、を自称している身なのだが、日本語について、「日本語はとても特殊で習得することが難しい」というような声はよく耳にする。
そもそも漢字とひらがなとカタカナと、一つの言語に三種類の全く異なる文字があり、それぞれの役割が違う。
曲がりなりにも三つの言語を学んできた立場として、日本語だけが特別に難しいかどうかは、本当に判断が難しいと思う。実際のところ言語学の観点から世界でも習得難易度の高い言語として上位にある、という記事は読んだことがあるので必ずしも理由がないわけではないと思う。
ただ、この日本語がとても特殊な言語かどうかは、他の言語をかなり真剣に勉強してみた立場からするとやはり、そう簡単には言えない気がするのだ。
たとえば、中国語は本当に発音が難しい。日本語が基本にあると、ほとんどの音が日本語ではあまり出さない音声でできていて、声調と呼ばれる四つのトーンがそれぞれの漢字に必ず設定されている。ここを正確に言えないと全く通じない。今もこのトーンはよく間違える。
英語の難しさは自分にとっては、時制である。今終わったこととかこれからやること、みたいなことの時間軸。これは正確に言えてない気がする。スラングも全然わからない。
どれも、それぞれに難しいところがある、というのが実感で、第一言語、母語の言語が日本語とかなり異なる言語体系のひとにとっては、日本語はとても難しいが、韓国や中国、アメリカ人やイタリア人、フランス人の友人で、とてつもなく流暢な日本語を話せる人は、たくさんいる。
だから、日本語だけが特別に難しい言語で特殊なのかどうかは、簡単には判断できないような気がして、なんとなく疑問が残るのである。日本語が特殊かどうかの判断するためには、日本語以外の言語をかなり時間をかけて真剣に勉強してみて、日本語他と同じくらいに話せることを目指した経験がなければ、その判断の材料が作れないと思うのである。
勝手に日本語が難しいとか特殊だと言うのは、とても簡単ではあるが、多くの日本人が、真剣な外国語学習を経験した上でそう言っているのかは、大いに疑問が残る。
以上です!