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アイマスエキスポday1にサークル参加してみた
いやー、おもしろかったなアイマスエキスポ!!!!!!
カレーパンのおいしさが広く周知されてよかったとか、天道輝のバク宙をこの目で見たとか、桜庭薫のモノマネをする天道輝は存在するとか、本を売りながら聞こえたレトラさんの歌すごい上手いとか、ミリオンのライブで爆発音のとき画面震えて音割れしてるじゃんおもしろすぎるw(これは配信アーカイブで見た)とか、まあいろいろあるのですが、自分的に一番大きかったのは
公式が公式のイベント内で、同人誌即売会を主催
……そんなことある?
基本的に二次創作、しかもそれの有償頒布というのは公式のお目こぼしの元にやるもの、というのが暗黙の了解のはず。アイドルマスターというコンテンツが、ファンの自発的な創作活動に支えられてきた面は確かにある、とは思っているけれど、にしても随分思い切ったことを打ち出してきたなあ……
(↑ 企画サイドも「2段飛ばしくらい」という表現をされています)
まあこんな機会は二度とないかもしれないからご縁があれば出てみたい、と募集が始まってすぐに申し込んでみました。結果、ありがたいことにスペースをいただき、本とアクキーと無配を作ってday1にサークル参加してきました。
12月14日の朝8時すぎ、海浜幕張駅改札前で待ち合わせをしている間「運営上うまくいかない部分もあるだろうけど、初回の、それも初日なんだから温かく見守ろう(誰目線?)」というようなことを考えていました。が、大きな混乱はほんとにひとつもなかったですよね??!ほんとよかった!
一般参加者として、また有料ライブ参加者として良いと思ったこと・改善してほしいこともそれぞれありますが、ここではサークル参加した上での感想に絞って記録しておきたいと思います。
ここがよかった
1,初めまして!の人にも自作品を届けられる!
これまでに自分がサークル参加したことのあるSideMの同人誌即売会は
・MIRACLE FESTIV@L!! (通称ミラフェス。赤ブーブー企画主催。リアル開催)
・Passion! VIRTU@L STAGE!(通称パバステ。個人主催。WEBもリアルもある)
の2つになります。ここ数年でSideMの二次創作の本を作り始めた人はおおむね似たようなものかと思います。(コミケに出る人はほぼ見かけない、というかコミケの話題自体ほとんど流れてきません)
当たり前ではありますが、同人誌即売会に来る人というのはSideMのプロデューサーおよびファンの、一部にすぎません。きっかけがなければ覗く機会もなく、そもそもみんなが二次創作物に興味があるわけでは当然ありません。男性Pさんだと、女性向けとされている即売会に足を向けるのは抵抗がある方も多いかと思います(逆もまた然り)。そんなわけでリアル即売会では「初めまして!」の方は比較的少なく、一種のオフ会のような気持ちで参加しています。
だがしかし、今回はアイマスエキスポ
アイマス全ブランドのイベントだから、参加者にはSideMのことをそれほど知らない人もそれなりに多いだろう。またMのPは2週間前にファンコン、1週後にプロミ熊本が開催されることもあり、チケット代や旅費、体力面で「エキスポ行きます!」という人は体感そんなに多くない。こういう場でアピール度の高そうなブランド越境の作品もない。そもそもメイン頒布物は【SideMの歌集】という、文字だけの本である。地味だ。
まあいい、アウェイ戦に臨むつもりで参加しよう。
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結果、用意した頒布物用シールが全部なくなるまで売り切りました
多めに刷った無配までなくなってしまい、申し訳なかった
他のサークル参加者さんの「早めに完売してしまった」「思ったよりたくさん出た」という声やツイートもたくさん見聞きしたので、これはうちだけでなくエキスポのサークル全体的な傾向だったと思います。
知人の少ないイベントでこれだけ沢山手に取ってもらえた。それはつまり、自サークルの頒布物をミラフェスやパバステを訪れたことのない方へも届けることができた、と受け止めていいでしょう。
いつも読んでくださるかたに新刊を届ける方法は何となくわかる、けれどこれまで接点のなかった人にも自作を見てもらえた。こんな機会はアイマスエキスポという場がなければ決して得られなかったと思います。参加させていただけて本当によかった。
2段飛ばししてくださってありがとうございます!
2,サークルスペースが広い!
アイマスエキスポから遡ること2週間前の12月1日、文学フリマ東京39@東京ビッグサイトに(手伝いという名のほぼメインで)サークル参加しました。楽しいこともうれしい出会いもたくさんあったのですが、正直なところ
「スペースが狭すぎて疲れた」
通路も狭ければ、サークルの内側スペースも狭い、さらに配置された場所が出入り口に比較的近い、メイン動線と言っていい通路の近くだったので、人があふれかえって頒布物を立ち止まって見てもらうことが全くできない、という時間もかなりありました。イベント終了1時間前には他のかたに店番をお願いし、外のテラスでぐったりしていました。
「エキスポはどうなんだろな……頒布時間長いし、またこんなに狭かったら正直体力が持たないな(そもそも2週間のインターバルでサークル参加するのが愚か、だよなあ)」
と、1日乗り切るためのアミノバイタル(金)とかなりの不安を抱えながら14日、幕張メッセホール1,2に足を踏み入れた瞬間、
「ひろーーーい!!!」
大喜びしてしまいました。サークルエリア、通路が広い! 机の内側も広い! 更にはひとつひとつの机の間が、人ひとり通れるぶん空けてある! こんなの即売会で初めて。公式のお墨付きで創作物出せるだけでもすごいことなのに、こんなに贅沢に空間使わせてもらっていいんですか?
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選考に漏れたサークルが少なからずあったことを鑑みると、もう少し詰めれば希望者全員サークル参加できたんじゃないの? とも思いました。が、自スペース前で本を熟読した上で購入してくださるかたが結構おられたのも、通路のゆとりがあってこそのことなので、本当にありがたかったです。これは絶対企画側にサークル参加者の気持ちがわかる人がいる、違いない。
3,目のやり場に困るポスターがない
当たり前といえば当たり前だけど、アイマスエキスポでは成人向け頒布物はNGでした。なのでこれも当然ですが、各サークルのポスターも「成人向けだなあ」というものはありませんでした。
個人の創作物に対して表現規制するのは絶対反対です。でも同人誌即売会における成人向け/全年齢向けのゾーニングはあってもいいんじゃないか、という気持ちは以前から持っていました。成人向け表現を見るかどうかの選択権は、見せる側ではなく見る側にあって然るべきじゃないかなと。
私個人の場合、描かれた人物の性別を問わず、自分の意志と無関係に視界に入るエロ、がまあまあ苦手です。本の中身は読むかどうか自分で決められる(し、読みたいR18本は喜んで買う)けど、掲示されたポスターは当然大勢に見てもらうために掲げてあり、結果どうしても見えてしまうので……
なので今回のサークルエリアは非常に安心して回ることができました。
全年齢向けのみの即売会というのも、もしかしたら一定の需要があるのかもしれないと、今回会場を歩きながら思いました。
ここが惜しい、かもしれない
1,朝が早い
当日の頒布開始時刻は朝の9時30分でした。つまり、サークル参加者は9時30分設営完了しておく必要があり、設営に1時間かかるとすれば8時30分には自スペースに着いておかなければなりません。早いね?
(しかもメッセに着いてからのサークル参加者動線、ちょっとわかりにくかったよね……迷ったって話も聞いたし私も係の人に尋ねた)
赤ブーイベントの頒布開始時刻の10時半または11時、文学フリマ東京の12時、というのに慣れていたので、サークル参加要項が届いてまずそのタイムスケジュールに驚きました。
私の場合は「しょうがない早起きするか」くらいで済みましたが、遠方から参加したい場合は前泊、または夜行バス・自家用車利用の早朝着ということになり、昨今の宿泊費高騰を考えるとまあまあの参加障壁になりそうです。
しかもSideMのライブは一日の最後、19時10分開始だったんですよね……早起きして朝から本を売って、体力がライブまで持つのか本当に心配だった。(実際、ライブ入場前は会場の端に座って体力温存に努めていました)
9時半開始、というのは1日4本ある有料ライブとの兼ね合いもあって決まったのかもしれません。次回があるとすればこのあたりどうなるのか、ちょっと気になっています。
2,ひとりサークル参加はおすすめできない
ミラフェスに出ると両隣はたいてい同じカップリングを書く知り合いなので、会場が落ち着いてきた頃に「すみませんトイレ行ってきます」「しばらく買い物で出ますね~」と声を掛け、お互い交代で荷物を見る、ということが可能です。
だがエキスポはカップリングという概念のない世界。扱うブランドごとには分かれてたけど、頒布物のメインユニット・メインアイドル別に配置されているわけではない。なので両サイドのサークルさんは両隣とも初めてお話しするかたでした。これはこれで新鮮でよかったのですが、今日初めて会った人に留守番をお願いするのはさすがに難しい。しかもこのイベント、頒布時間が長い。
今回はアクリルジオラマを委託してくださった方と交代で店番を回せたので、非常に助かりました。(カレーパンも買ってきてくださって、本当にありがとうございました!)
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もしひとり参加だったら、9時半から15時半、6時間もの長丁場ひとりで自スペースにいて、カレーパンも買いに行けず、トイレはささっとすませ、会場をゆっくり見るのは難しい、という状態はキツかったと思います。
もし次回があって、サークル参加したいという方は、できればひとりサークル参加にならないようにするのがいいと思います!!!
3,ヤマト運輸さんが遠い
14日のラストがライブ参加ということで、できるだけ身軽になるために、サークル関係の荷物はすべて宅配搬出することにしました。ヤマト運輸の受付はサークルスペースから、DJスペース(とてもとても人が集まっている)の脇とアソビストアのブース(ピクコレを配っている、つまり人が集まっている)を抜けた先にありました。
何でここなんだヤマトさん……
と思いながら、人をよけつつどうにか段ボールを運ぶことができました。
だいぶ地味なことではありますが、この動線、次回があるとしたらなんとかならないですかね……
おわりに
こうして書き出してみると、サークル参加者という立場から見て大きな不満は今回なかったな、と思います。初開催のイベント初日でこんなことってある?
参加者はもちろん、たまにチラっと見かける偉い人らしき方々もなんだか妙に楽しそう、各企業ブースのスタッフさんたちも仕事として来てるはずなのにすごく楽しそう。アイ、で開催されたイベントだったんだな、と改めて感じます。
一般参加者として、また有料ライブ参加者として「うーん?」と思った点はは正直ゼロではないのですが、それは公式アンケートに書いたのでOKです。
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ということで、
ありがとうございました!第二回お待ちしております!
(あとできればもうちょっと前もって開催を知らせてほしい、
そんなにすぐ本が作れるわけじゃないので……よろしくお願いします)
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